Mathpresso、教育特化型LLM開発でKTから出資受け拡大

韓国のEd-techスタートアップ企業、Mathpresso社は、AI学習アプリ「QANDA」の開発・運用を行っている。QANDAは、幼稚園から高校までの教育期間であるK12学生向けの学習アプリで、OCR技術を活用し、独自のAIアルゴリズムを基盤にしている。ユーザーが質問写真をアップロードするだけで、数秒以内にパーソナライズされた解説を得ることができる。

Mathpresso社は、教育に特化した大規模言語モデル(LLM)の開発に力を入れており、そのために韓国の通信大手KTから約12億円を調達した。これにより、同社の総額資金調達額は約190億円になった。LLMモデルの精度とパフォーマンスを継続的に向上させ、最終的にはグローバルAIチューターとして学習インターフェースに統合する計画だ。

QANDAは、2019年3月にアップルストアでダウンロード数第一位を獲得し、日本国内では、2018年11月に日本語版QANDAのサービスを開始した。スタートからわずか4カ月で教育チャートを席巻し、現在では、日本国内で月間アクティブユーザー数70万人、登録ユーザー数460万人に達している。

QANDAは、世界最大のAI学習プラットフォームであり、現在50カ国以上で9000万人以上の登録ユーザーがいる。ユーザーの大半は韓国だけでなく日本、ベトナム、インドネシア、タイなどアジアに集中している。毎日、世界中で約800万枚の質問写真がQANDAプラットフォームにアップロードされている。

Mathpresso社は、日本の教育におけるデジタル変革の取り組みに合わせ、革新的なAI学習管理システムを現地の教育機関に導入する予定で、国内の塾や教育機関(B2B)や政府機関B2Gとのパートナーシップを積極的に推進する予定だ。