BULL社とアリアンスペース社、宇宙デブリ防止で連携

株式会社BULL(栃木県宇都宮市)は、欧州のアリアンスペース社(フランス・パリ)との間で、アリアンスペースが運用するAriane 6ロケットに対し、BULLが開発する宇宙デブリ化防止(PMD、Post Mission Disposal)装置「HORN」を搭載することに関して、実現可能性の検討を開始したと発表した。

宇宙産業の脅威となる宇宙デブリの発生を防止するBULLのPMD装置「HORN」に関する両社の連携を通じ、アリアンスペースの打ち上げるロケットが宇宙デブリの規制を遵守しつつ、打上能力の向上を目指す。両者の連携により、人類の将来に資する宇宙開発をより躍進させることを目的としている。

株式会社BULLは、「地球内外の惑星間の行き来を『当たり前』に」をビジョンに掲げ、「天体への(再)突入技術を活かし宇宙利用サービスを安価・簡潔に提供」することを目指すスタートアップ企業だ。栃木県宇都宮市を拠点とした産学官連携による事業を推進しており、宇宙デブリの発生を防止する装置開発、軌道利活用のための微小重力実験衛星・装置の開発を進め、新たな時代の宇宙開発におけるSDGsに貢献することを目指している。

一方、アリアンスペース社は、1980年に設立されたロケット打上事業を行う欧州の企業だ。

今回の両社の連携により、宇宙デブリの規制に配慮しつつ、宇宙の持続可能性に資する装置開発に向けた取り組みが加速することが期待される。

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