みよし市など5者 廃食用油を国産SAF原料に資源化する協定締結
愛知県みよし市、中部国際空港株式会社、日揮ホールディングス株式会社、株式会社レボインターナショナル、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYの5者は、9月29日に持続可能な社会の構築に向けた廃食用油の資源化促進に係る連携及び協力に関する協定を締結した。みよし市内の家庭や学校給食センターから回収した使用済み食用油を、持続可能な航空燃料である国産SAFの原料として資源化する。同市はあわせて、SAFで航空機が飛ぶ世界を目指すFry to Fly Projectにも参画する。

協定締結の経緯と主な内容
本協定は、廃食用油の国内資源循環による脱炭素社会の実現に向けたFry to Fly Projectに参画する中部国際空港が、愛知県内の自治体であるみよし市と、国内で唯一の国産SAF量産設備を有する合同会社SAFFAIRE SKY ENERGY、出資者である日揮ホールディングス株式会社および株式会社レボインターナショナルを引き合わせたことで締結に至った。
協定の主な内容は以下の通りとなる。
- 廃食用油の回収に関すること。
- みよし市内で回収した廃食用油を用いたSAF等の製造に関すること。
- 本再資源化を広く情報発信する機会の提供に関すること。
- その他、本協定の目的を実現するために必要なこと。
製造された国産SAFは当面の間、中部国際空港をはじめとする国内主要空港発の国際線旅客機や貨物機の燃料として使用される。5者は連携し、将来的な国産SAFニーズの拡大を見据えて市民の機運醸成を図り、カーボンニュートラル社会の実現を目指すとしている。
みよし市は平成19年から市内回収拠点で家庭から排出された廃食用油の回収を開始し、現在は市内3か所で回収を行っている。これまでは飼料やバイオディーゼル燃料に用途を限定せず再利用していたが、協定に基づき10月1日からは株式会社レボインターナショナルが収集し、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYのプラントへ運んで国産SAFの原料として資源化する。さらに、10月からはみよし市学校給食センターで排出される廃食用油も原料として活用する。
2025年度のみよし市における廃食用油の回収場所と回収実績は以下の通り。
- 家庭(トヨタ生活協同組合メグリア三好店駐車場、グリーンステーション三好西側駐車場、三好公園第4駐車場北):8,660リットル
- 施設(みよし市学校給食センター):4,151リットル
みよし市は今後、家庭系廃食用油の回収拠点拡充について民間事業者との連携も含めて検討するほか、広報紙などを通じた協力の呼びかけや、Fry to Fly Projectの教育資料を活用した環境学習の機会拡充を進める方針だ。
国内初のSAF大規模生産事業とプロジェクトの概要

日揮ホールディングス株式会社と株式会社レボインターナショナルは、コスモ石油株式会社と共同でサプライチェーン構築に向けた事業化検討を進め、2022年に合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYを設立した。国内で発生する廃食用油のみを原料として年間約3万キロリットルのSAF供給を目指している。
2024年12月にコスモ石油堺製油所(大阪府堺市)内においてSAF製造装置の建設が完了し、2025年4月からSAFの供給を開始している。供給するSAFは、国際的な持続可能性認証であるISCC CORSIA認証を取得している。なお、本事業は国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)より採択を受けた助成事業となっている(https://www.nedo.go.jp/koubo/FF3_100312.html)。

また、日揮ホールディングス株式会社が発起人となったFry to Fly Projectには、設立主旨に賛同する企業・自治体・団体が参加し、家庭や飲食店などで発生する廃食用油の提供を通じて国内の資源循環を促進している(特設ホームページ:https://www.jgc.com/jp/esg-hsse/initiative/fry-to-fly/)。
本記事は愛知県みよし市、中部国際空港株式会社、日揮ホールディングス株式会社、株式会社レボインターナショナル、合同会社SAFFAIRE SKY ENERGYの発表をもとに作成。

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