Sensor Towerが2026年電子製品市場インサイトレポートを公開
モバイルアプリ分析プラットフォームを提供するSensor Towerは、「2026年電子製品市場インサイト」レポートを公開した。世界の電子製品アプリ、小売、スマートホーム、家電製品などの市場推移を整理し、ブランドが世界市場を拓き長期的なユーザー関係を構築する方法を分析している。ハードウェアの輸出にとどまらず、自社デジタルチャネルや生成AIを活用したエコシステム構築へと競争が広がっている実態が示された。
世界の電子製品アプリのダウンロード数は高水準を維持しており、その中でもスマートホームは最大のダウンロード規模を持つカテゴリーとなっている。2026年1月から8月において、世界のスマートホームアプリダウンロード数は6.8億に達した。
地域別では、ラテンアメリカと東南アジアが大きなユーザー規模を基盤に成長を続けており、アフリカは全体規模が小さいものの顕著な成長率を示している。一方、欧米や韓国などの成熟市場は成長が安定しており、ユーザー数の拡大からアクティビティやリテンション、エコシステム運営へと競争の重点が移行している。


2026年以降、電子製品小売アプリのダウンロード数は8,400万を超え、ウェブサイト訪問数は約154億となった。関連ブランドのデジタル広告インプレッションは前年同期比約1%増、広告投資は前年同期比約16%増となり、オンラインマーケティングへの投資強化が続いている。2022年から2025年の第4四半期は平均して年間デジタル広告投資の約33%を占めており、年末商戦が重要なマーケティング時期となっている。

プラットフォーム別では、Samsung Shop、Mi Store、DJI Storeといったブランド直営アプリと、Best Buy、MediaMarktなどの専門小売プラットフォームの双方が主要なショッピングエントリーポイントに並んでおり、販売チャネルの多様化が進んでいる。

生成AIが新たな接点に 中国ブランドの差別化戦略
2026年上半期には、中国のスマートホームブランドが欧米、ラテンアメリカ、東南アジア、日本・韓国などの主要市場でダウンロード数ランキングトップ10に進出した。市場ごとに需要特性は異なり、北アメリカではホームセキュリティや統合プラットフォーム、ラテンアメリカや東南アジアではカメラや高コストパフォーマンスのIoT製品が好まれる傾向にある。

また、購買行動において生成AIの活用が進む中、AI回答内での言及頻度がブランドの可視性を測る指標として浮上している。2025年8月から2026年6月までの北アメリカにおける生成AIブランド言及指標では、AnkerのスマートホームブランドeufyがiRobotやDreameを上回る露出を記録した。
海外展開を進める中国主要企業の動向
レポート内では、世界市場で成長を続ける主要ブランドの取り組みが紹介されている。

- DJI:DJI StoreのMAUやdji.comのモバイル版訪問数が継続的に成長しており、公式サイトやアプリ、コンテンツエコシステムを通じてユーザーとの接続を深めている。
- Transsion:傘下のTECNO、Infinix、itelなどを通じ、インド、インドネシア、タイ、フィリピンなどのプラットフォームや消費者に合わせた地域特化型のマーケティングを展開している。
- Anker eufy:アメリカ市場においてeufyアプリとeufy Clean、eufy Lifeとの併用率が高く、家庭内の多様な利用シーンをカバーするエコシステムの基盤を形成している。
Sensor Towerについて
- 設立:2013年(サンフランシスコ)
- 拠点:日本オフィスは2025年より東京・神田に移転
- 主なサービス:App Performance Insights、App Advertising Insightsなどのモバイル市場分析データおよび分析環境の提供
- 詳細情報URL:https://sensortower.com/ja/blog/state-of-consumer-electronics-2026-report-japan
本記事はSensor Towerの発表をもとに作成しています。
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