BlockchainWorkとグエン・タット・タイン大学、ブロックチェーン人材育成で連携
ベトナムのブロックチェーン人材プラットフォームを運営するBlockchainWork Joint Stock Companyとグエン・タット・タイン大学は、2026年9月23日にブロックチェーン・デジタル資産業界の人材育成に向けた覚書(MOU)を締結しました。連携分野は教育、キャリア支援・就職連携、起業支援、学術研究にわたります。ベトナム国内で初の暗号資産サービス事業者の認可に向けた動きが進む中での取り組みとなります。
暗号資産市場の制度化と人材需要の拡大
ベトナムでは2026年1月1日にデジタル技術産業法(法律第71/2025/QH15号)が施行され、デジタル資産・暗号資産が法的に位置づけられました。現在は政府決議05/2025/NQ-CPに基づき、暗号資産市場の5年間の試験運用が進められています。2026年8月末までに5社が初期審査を通過しており、初の暗号資産サービス事業者が2026年内に認可を受け、事業を開始する見込みです。
Chainalysisの2025年グローバル暗号資産普及指数でベトナムは世界4位にランクされており、アジア太平洋地域はオンチェーン活動が急成長している地域の一つとなっています。一方、ベトナムの国家ブロックチェーン戦略(首相決定1236/QD-TTg)が人材育成を中核課題に掲げ、2030年までにアジアのトップ10に入るブロックチェーン教育・研究機関を持つことを目指すなど、人材確保が課題となっています。

世界経済フォーラム(WEF)の「仕事の未来レポート2025」では、フィンテックエンジニアが2030年までに最も急成長する職種のトップ3に挙げられています。また、BlockchainWorkが実際の求人1,029件を分析した「ベトナム・ブロックチェーン雇用市場レポート2025」によると、求人需要の53.4%はビジネス開発、マーケティング、オペレーション、コミュニティなどの非技術職が占めています。
4つの分野で進める産学連携
今回のMOUに基づき、両者は以下の4分野で連携を進めます。

- 教育:教材の提供に加え、BlockchainWorkのパートナーネットワークの専門家や講師が、実際のブロックチェーンプロジェクトでの実践的な経験をNTTUの学生・教員と共有します。
- キャリア支援・就職連携:キャリア教育プログラムを実施し、企業見学、インターンシップ、卒業論文、就職に向けて学生と企業をつなぎます。
- 起業支援:学生の起業プロジェクトや、ブロックチェーン・Web3・技術応用に関する大学のプログラムやイベントを支援します。
- 学術研究:NTTUの学生と共同で研究プロジェクトに取り組み、研究成果を実務に生かす企業との橋渡しを行います。
BlockchainWorkのCEO兼共同創業者であるLe Ngoc My Tien氏は、ベトナムでデジタル資産が法的に認められ最初の認可プラットフォームが誕生しようとする中、人材需要はエンジニアのみならずコンプライアンスやリスク管理、ビジネスなどの職種へ広がっているとした上で、波が来る前に学生が準備を整えられるよう取り組むと述べています。

具体的な連携プログラムは今後数か月のうちに発表される予定です。NTTUは、BlockchainWorkが連携する12以上の大学・教育機関のネットワークに新たに加わりました。BlockchainWorkはこのネットワークを通じ、ベトナムのブロックチェーン人材を日本およびアジア地域をはじめとする世界とつないでいく方針です。
関係組織の概要
グエン・タット・タイン大学(NTTU)
- 教育理念:「実学・実践・実名・実業」
- 所在地:ホーチミン市
- 規模:学生数約40,000人、20学部、学部56専攻、修士課程14、博士課程4
- 評価:QSアジア大学ランキング2026でベトナムのトップ10、THEアジア大学ランキング2026でベトナム5位
BlockchainWork Joint Stock Company
- 設立:2021年(日越の共同創業者・チームにより設立、日本の投資家から出資)
- 実績:23,000人以上の候補者と350社以上の雇用主をつなぎ、12以上の大学・教育機関と連携
- 所属:日本ブロックチェーン協会(JBA)会員、ベトナムブロックチェーン・デジタル資産協会(VBA)名誉会員
- 運営サービス:求人プラットフォーム(blockchainwork.net)、業界情報ポータル(insider.blockchainwork.net)
本記事はBlockchainWork Joint Stock Companyの発表をもとに作成されています。
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