白馬岩岳に38年ぶりの新ゴンドラが12月運行開始、360°パノラマビューが楽しめる
白馬岩岳スノーフィールドに、38年ぶりとなる新ゴンドラリフトが2024年12月20日より運行開始予定だ。株式会社岩岳リゾートが導入する10人乗りの新ゴンドラは、360°のパノラマビューを楽しめる車両を採用。輸送力・耐風性・静粛性に優れ、世界水準のオールシーズンマウンテンリゾート化の実現に向けた取り組みの一環となる。
新ゴンドラリフトは、国産の索道機械”UNI-G”を使用し、国内初の10人乗りを実現。運行速度は6m/秒に向上し、山頂までの所要時間は約7分と1分短縮された。輸送能力は最大2460人/時と、既存ゴンドラの1.8倍に向上する。車内は広く、スキーやスノーボードに加え、マウンテンバイク2台の持ち込みも可能だ。
支柱の本数は22基から11基に半減し、7号〜8号支柱間のスパン(430m)は国内のゴンドラリフト(単線自動循環式普通索道)で最長となる。これにより、乗り心地の向上とメンテナンスコストの削減を実現する。
岩岳リゾートでは、「世界水準のオールシーズンマウンテンリゾート化」を推進。2016年から2023年までの7年間で、グリーンシーズンの来場者数が約9倍に増加した。今回の総額21億円の投資による新ゴンドラリフトの建設・開業は、こうした取り組みの成果だ。
白馬岩岳スノーフィールドは、白馬エリア唯一の独立峰(標高1,289m)。東西南北に広がる多彩なコースを有し、スノーパークやパウダーラン、ツリーランが人気だ。今シーズンも降雪機を増設し、より長期間のゲレンデ営業を目指す。
さらに、リニューアルした「IWATAKE WHITE PARK」では、ティピーの設置やフォトジェニックなスポット、愛犬と楽しめる雪上ドッグランなど、ノンスキーヤーも満足できるコンテンツを拡充。昨シーズンは来場者の15%にあたる約2.2万人が冬季観光客として訪れた。