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蝉谷めぐ実の山田風太郎賞受賞作 万両役者の扇が新潮文庫より9月28日に発売へ

新潮社は、蝉谷めぐ実氏による時代小説『万両役者の扇』を新潮文庫より2026年9月28日に刊行します。本作は第15回山田風太郎賞を受賞した作品で、江戸の芝居役者をめぐる熱狂と破滅を描き出しています。解説は歌舞伎俳優の尾上右近氏が担当します。

江戸の芝居役者をめぐる熱狂と人間模様を描く

本作の舞台は江戸森田座で、美麗な姿と才能で人気を博す名題役者・今村扇五郎をめぐる物語が展開されます。

扇五郎に夢中になり女房の座を狙うお春や、偶然出会った妻のお栄、しがない饅頭売り、衣裳の仕立て師、老鬘師など、周囲の人々が次第に役者の業にのまれていくなか、扇五郎に人殺しの嫌疑がかかるサスペンスが緻密な描写で描かれます。

歌舞伎俳優の尾上右近氏が解説を執筆

解説を担当するのは、デビュー作から蝉谷作品を愛読してきたという歌舞伎俳優の尾上右近氏です。

右近氏は解説の中で、扇五郎が周囲を震撼させるような手段で舞台が話題になるよう仕向け、人々がその才能と芝居への純粋な熱意に突き動かされながら役者の業の渦に呑みこまれる生贄となっていく様を指摘しています。

著者・蝉谷めぐ実氏の経歴と受賞歴

著者の蝉谷めぐ実氏は1992(平成4)年、大阪府生れ。早稲田大学文学部演劇映像コースを卒業しました。

2020(令和2)年に『化け者心中』で小説野性時代新人賞を受賞してデビューし、’21年に同作で日本歴史時代作家協会賞新人賞、中山義秀文学賞を受賞しました。’22年に刊行した『おんなの女房』で野村胡堂文学賞、吉川英治文学新人賞、’24年に『万両役者の扇』で山田風太郎賞を受賞しています。さらに’26年、初めて歌舞伎以外を題材に取った長編『見えるか保己一』(KADOKAWA)で第39回山本周五郎賞を受賞し、第175回直木三十五賞候補作に選出されています。他の作品に『化け者手本』などがあります。

書籍データ

  • タイトル:万両役者の扇
  • 著者名:蝉谷めぐ実
  • 発売日:2026年9月28日
  • 造本:新潮文庫
  • 定価:825円(税込)
  • ISBN:978-4-10-107131-2
  • URL:https://www.shinchosha.co.jp/book/107131/

本記事は新潮社の発表をもとに作成されています。

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