M&Aクラウド、スタートアップ特化の新チーム設立

株式会社M&Aクラウドは、スタートアップM&Aに特化した新アドバイザリーチーム「StartupM&A Advisory」を9月に立ち上げ、ブランドサイトを公開した。同社のM&Aアドバイザリー事業部「M&A Cloud Advisory Partners(MACAP)」における初の専門チームとなる。

近年、スタートアップM&Aのニーズが急速に高まっている背景には、2022年11月の「スタートアップ育成5か年計画」の閣議決定や、2023年4月の「オープンイノベーション促進税制M&A型」の施行など、国策によるスタートアップM&Aの推進がある。目下、2024年に償還期限を迎えるベンチャーキャピタル(VC)のファンドは50件程度あり、イグジットを迎える可能性があるスタートアップは数百件に上ると想定される。

スタートアップM&Aは、適切な企業価値の算出の難しさや、売り手・買い手・投資家(VC)といった多くの関係者間の調整など、専門的なスキルが求められる。「StartupM&A Advisory」チームは、これまでのスタートアップM&Aの実績から蓄積した独自のノウハウを活かし、スタートアップ特有の事情やニーズを深く理解した上で、企業の成長ステージに応じた最適なM&A戦略を提案する。

同チームは、投資銀行や大手M&A仲介出身者、会計士など、M&Aに精通したプロフェッショナルで組成されている。また、M&Aマッチングプラットフォーム「M&Aクラウド」の運営を通じて豊富な買い手ネットワークを有しており、理想的なパートナーとのマッチングを支援するという。

M&Aクラウドは、これまでにもスタートアップ企業による老舗企業の買収や、同業スタートアップ同士のM&A、アグリテック関連スタートアップのM&Aなど、様々なスタートアップM&Aを支援してきた実績がある。専門チームの設置により、情報の集約化やスキルのナレッジ化を促進し、急速に高まるスタートアップM&Aニーズに対応していく方針だ。