中小企業のAI活用理解は66.5%も業務活用は36.9% フォーバルGDX調査
東京都渋谷区に本社を置くフォーバル GDXリサーチ研究所(所長:平良学)は、全国の中小企業経営者を対象に実施した「2026年度第1回 中小企業経営実態調査」の結果を発表した。調査によると、事業におけるAI活用を理解している中小企業は66.5%に達した一方、業務で既に活用している企業は36.9%にとどまった。未導入の企業では、専門知識やノウハウを持つ人材の不足や、具体的な進め方がわからない点などが主な障壁となっている実態が浮き彫りになった。
AI活用の理解度は6割超も具体的な業務適用には課題
事業におけるAI活用の理解度について尋ねたところ、「仕組みや活用メリットを深く理解し、業務にどう適用できるか把握している」が22.7%、「概要は知っているが、自社事業への適用方法までは理解できていない」が43.8%となり、合計で66.5%がAI活用を理解していると回答した。一方で、自社の業務への具体的な活用について理解している中小企業は2割強にとどまった。
AIを理解していると回答した企業における導入・活用状況では、「既に業務で活用している」が36.9%、「導入に向けて検討・試験運用」が20.1%となった。なお、「仕組みや活用メリットを深く理解し、業務にどう適用できるか把握している」と回答した企業に限ると、8割以上が「既に業務で活用している」と回答している。
文書作成など知的業務で先行し業務効率化を目的とする傾向
AIを既に業務で活用している企業に対し、活用または導入を検討している業務を聞いたところ、「文書作成・要約・校正」が71.9%で最も多く、「情報収集・調査」が61.7%、「企画案・アイデア出し」が52.8%、「営業資料・提案書の作成」が50.5%と続いた。

AIの活用・導入を検討した理由としては、「業務効率化・工数削減のため」が75.9%、「生産性向上のため」が67.7%、「業務品質・サービス品質を向上させるため」が43.2%となった。

導入の障壁は専門人材やノウハウの不足


AIの必要性を感じながら導入できていない企業に対し理由を尋ねたところ、「専門知識・ノウハウを持つ人材がいないため」が53.7%で最多となった。次いで「どの業務に使えるかわからないため」が47.9%、「具体的な進め方がわからないため」が47.3%となった。

活用企業の9割超が今後の推進に前向き


今後のAI導入・活用の推進意向については、「大幅に注力し、推進する」が29.8%、「やや注力し、推進する」が53.4%となり、合計83.2%が前向きな姿勢を示した。
既に業務で活用している企業では、「大幅に注力し、推進する」が60.4%、「やや注力し、推進する」が31.4%で、9割超が推進意向を示した。また、「必要だと思うが導入できていない」企業においても、「大幅に注力し、推進する」が9.1%、「やや注力し、推進する」が63.6%となり、7割以上が前向きな姿勢を見せている。


フォーバル GDXリサーチ研究所所長の平良学氏は、中小企業においても業務に即した具体的な活用事例の提示や人材育成、実装に向けた知識・ノウハウの共有を通じて、AIを業務で使える段階へ進めていくことが重要であるとしている。
調査概要

- 調査主体:フォーバル GDXリサーチ研究所
- 調査期間:2026年6月1日~2026年6月30日
- 調査対象者:全国の中小企業経営者
- 調査方法:ウェブでのアンケートを実施し、回答を分析
- 有効回答数:1,653人
本記事はフォーバル GDXリサーチ研究所の発表をもとに作成。
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