京都大学と島津製作所など6社、先端技術開発アライアンスKATALICEを設立へ
国立大学法人京都大学と、株式会社島津製作所、日本電子株式会社、株式会社日立製作所、株式会社日立ハイテク、株式会社堀場製作所、リガク・ホールディングス株式会社のグループ会社である株式会社リガクの6社は、先端技術開発アライアンス(Kyoto University Advanced Technology Development Alliance、以下KATALICE)を設立します。設立年月日は令和8年9月25日です。大学の最先端研究と企業の技術力を結び付け、新たな技術革新と研究革新を生み出すことを目的としています。
設立の背景と狙い
科学や研究開発の高度化に伴い、研究設備や機器、それらを活用する技術の重要性が高まる一方、大学では設備の高度化への対応や高度な専門性を持つ技術人材の確保・育成、技術継承が課題となっています。
令和8年7月に国際卓越研究大学の認定を受けた京都大学は、研究設備(コアファシリティ)機能の強化を進めています。KATALICEはその一環として、京都大学が持つ幅広い研究分野のニーズや基礎研究の蓄積と、研究・分析装置メーカーや受託分析企業等の高度な技術や知見を組織や分野の垣根を越えて結び付ける仕組みとして設立されます。
KATALICEにおける主な活動内容
KATALICEは、京都大学を中核機関とする全7機関(企業6社、1大学)で構成されます。各参画機関の合意に基づき、以下の活動を推進します。
- 最先端技術革新:京都大学の基礎研究の知見と参画機関の技術力を融合させ、既存の限界を超える新しい科学技術の創出を目指す活動
- 装置開発:特殊なカスタマイズや新型プロトタイプ機の共同設計・製作について個別案件ごとの協議・合意に基づき検討する活動
- 人材育成:機器の原理から応用まで熟知した高度な技術職員や次世代の研究者の育成に関する活動
- 分析技術高度化:既存装置の高度な活用を図るためのデータ解析手法・アルゴリズム(AI活用を含む)の検討・確立に関する活動
- 共創の場の進化:研究開発、技術、人材育成その他本アライアンスの目的達成に必要な知見を各参画機関が合意した範囲で共有するプラットフォームへの発展に向けた活動
KATALICE(日本語での呼称は「カタリス」)は、京都大学を中核(ハブ)として参画機関がそれぞれの強みや関心に応じて柔軟に連携するオープンな共創プラットフォームです。
従来の個別の共同研究にとどまらず、大学の研究者・技術職員と企業の研究者・技術者が継続的に交流し、研究現場の課題やニーズを共有することで、新たな研究・分析技術や研究装置の開発につながる共創の機会を創出します。また、京都大学が保有する先端的な研究設備(コアファシリティ)も活用し、新たな機器・技術や利用ノウハウの実証、高度な機器運用を担う技術人材の育成等にも取り組みます。
今後の展開
KATALICEでは、参画機関同士で具体的な技術開発や人材交流等のテーマを協議し、合意したものから順次進める方針です。あわせて、本アライアンスの趣旨に賛同する新たな企業・機関の参画も得ながら共創の輪を広げていくことを目指すとしています。
本記事は国立大学法人京都大学および株式会社日立製作所等の発表をもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



