今治市が2026年11月に広小路で道路空間活用の社会実験を実施へ
愛媛県今治市は、2026年11月9日(月)から22日(日)までの14日間、今治港と今治市役所を結ぶ広小路(県道今治港線)において、道路空間活用の社会実験を実施します。広小路中央部を歩行者空間として活用し、交通への影響や空間活用の可能性を検証する取り組みです。2025年6月(令和7年)に策定した「今治市中心市街地グランドデザイン」で描かれた将来像の実現に向け、今後の整備方針を検討するためのデータや市民の意見を収集します。
中心市街地の再生とグランドデザイン策定の背景




今治市の中心市街地は、今治城の城下町としての歴史や文化を受け継ぎ、丹下健三が設計した建築物群などの地域資源を有しています。2022年11月からは今治港で「せとうちみなとマルシェ」が定期開催されるなど住民主体の動きもある一方、近年は居住人口の減少や市街地の空洞化といった課題を抱えています。
こうした状況を踏まえ、市は日常的に人がいる風景を取り戻すことを目指し、2022年から対話や調査・分析を重ね、まちづくりの羅針盤となる「今治市中心市街地グランドデザイン」を2025年6月に策定しました。行政だけでなく、市民や民間事業者などの多様な主体と協働しながら将来像の実現を目指しています。
中央広場プランを試行する社会実験の概要
今治のシンボルストリートである広小路は、かつて定期旅客船の発着などによりにぎわいを見せていましたが、航路廃止や店舗の郊外化に伴い、現在は主に通過交通のための空間となっています。
グランドデザインでは、広小路を緑豊かな憩いの場所として位置づけており、道路管理者である愛媛県と連携して再整備を検討しています。検討されている幅員構成の4パターン(〈1〉両側歩道拡幅プラン、〈2〉南側歩道拡幅プラン、〈3〉北側歩道拡幅プラン、〈4〉中央広場プラン)の中から、今回の社会実験では「〈4〉中央広場プラン」が試行されます。

実験期間中は道路中央部への車両進入を制限して歩行者が集える「みち広場」とし、車の通行は両側の側道を一方通行とします。期間中は24時間交通規制が行われる予定です。



- 期間: 2026年11月9日(月)から22日(日)までの14日間
- 場所: 広小路・その周辺エリア

多角的な検証と市民参加の取り組み
社会実験では、交通の円滑性や安全性、バスの定時運行、物流・荷さばき環境、沿道店舗や周辺道路への影響、滞在行動やにぎわい創出の可能性などが検証されます。想定を超える課題が確認された場合は改善や見直しを行い、重大な事故につながる恐れがある場合は中止も含めて判断する方針です。実験終了後は、交通データや市民アンケートの結果などを公表し、市民と意見交換を行いながら今後の方向性を検討します。
徳永繁樹市長は、今回の社会実験について「未来の今治を市民が皆でデザインするためのリハーサル」であるとし、実際に試して数字で検証した結果をもとに判断していく姿勢を示しています。
また、市民有志の集まりである「ミナトマチヨル」が「ミナトマチヨル ~広小路ら編~」と題し、道路中央に生まれる「みち広場」を活用した活動を展開する予定です。

本記事は今治市の発表をもとに作成しました。
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