JVCケンウッド系と京大、GREEN×EXPO 2027で振動発電を展示へ
JVCケンウッドグループの株式会社JVCケンウッド・公共産業システムは、国立大学法人京都大学(以下「京都大学」)と共に、2027年3月19日(金)から9月26日(日)まで神奈川県横浜市で開催される「2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)」に関して、2026年9月25日に横浜市と協賛契約を締結しました。
同社は京都大学と共同出展し、横浜市がUrban GX Village内に設置する「建物空間を活用した発信拠点」において、スピーカーの原理を応用して振動を電気エネルギーに変換する環境発電デバイス「エネルギーハーベスター(開発中)」を紹介します。電池や外部電源に依存しない振動発電の仕組みを、来場者が体感できる場を提供する予定です。
振動発電の仕組みを体感する展示内容
展示は「都市の振動が未来を灯す―未利用エネルギーを活かす循環型のまちづくり―」をテーマに実施されます。
来場者がスイッチを押すことで疑似的な振動を発生させ、エネルギーハーベスターのデモ機を通じて電気が生み出され、横浜の街並みを模したジオラマのLEDライトが点灯する仕組みが予定されています。これにより、デバイスに振動を与えて発電する様子や、都市へ電力が供給されるイメージを視覚的に伝えます。
道路や橋梁、上下水道などの社会インフラは老朽化への対応が課題となっており、センサーを活用したモニタリング技術の導入が進む一方で、配線工事や電池交換などの電力供給方法が課題となっています。身の回りの微量なエネルギーを収穫して電力に変換する環境発電(エネルギーハーベスト)は、こうした課題を解決する技術として関心を集めています。
株式会社JVCケンウッド・公共産業システムは現在、京都大学大学院工学研究科 西野朋季特定准教授、八木知己教授の研究グループおよび株式会社建設技術研究所と、独自のエネルギーハーベスターを共同開発しています。電気を空気の振動に変えるスピーカーの原理を反転させ、振動を電気に変換する発想を用いており、橋梁や建設機械のような低周波の振動にも追従できる構造を備えています。
これまでの成果として、2025年2月に京都府内の実橋梁で実証実験を行い、自動車が通過する際の振動を利用した発電に成功しました。さらに2026年6月には、測定データをもとに試験設備で実環境を再現し、蓄電にも成功しています。
今後の展開とインフラ維持管理への応用
エネルギーハーベスターは、小電力で動作するIoT機器やセンサーに対し、外部電源や電源工事を行わずに電力を供給できる可能性を有しています。昼夜を問わず屋内外や地下などでも電力が得られるため、道路、トンネル、ビル、スタジアムなどへの設置や運用が見据えられています。
将来的には、振動の大きさや周波数の変化をセンシングし、構造物や設備の状態把握・異常検知につなげるなど、振動をエネルギーだけでなく情報としても活用する展開が検討されています。
本記事は株式会社JVCケンウッド・公共産業システムの発表をもとに作成されています。
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