マンガ家向けワンルーム型「トキワ荘」が日野市に
マンガ家向けシェアハウス事業・トキワ荘プロジェクトを運営する特定非営利活動法人LEGIKAは、急成長中の現役マンガ家を対象としたワンルーム型の住まい「日野トキワソウスタジオ」を東京都日野市にオープンする。2024年9月10日より内見希望を受け付け、9月下旬頃より順次入居を開始する予定だ。
「日野トキワソウスタジオ」は、キッチン・バス・トイレの水回りを備え、各室が独立したワンルーム型の住まいとなっている。また、日常生活の中で自然な交流をもたらす共通リビングを設けており、ソーシャル性の高いシェアハウスのように機能する。
トキワ荘プロジェクトでは、これまでシェアハウスタイプで運営してきたが、基本的な生活機能を個室単位で分けた住まいは、「日野トキワソウスタジオ」が初の試みとなる。
LEGIKAは、トキワ荘プロジェクトの事業ミッションを、マンガ家としてプロデビューを目指す取り組みから、既にプロとして活躍しているマンガ系クリエイターの方もサービス対象に加え、職業人としての中長期的に活躍することを目指す取り組みへと転換した。
「日野トキワソウスタジオ」では、プライベート性の高い空間で制作に取り組むプロのマンガ家や、マンガ家・マンガ原作者として足がかりをつかみ急成長中の方、本業を持ちながらマンガ関係のクリエイターとしても成果を出しつつある方などをターゲットとしている。
LEGIKAが手がけるマンガ制作サービス「レジカスタジオ」では、2023年8月からIPプロダクション事業に参入し、商業マンガ作品づくりをスタートしている。LEGIKAでは今後、スタジオ機能とハウス機能を融合することで、居住する実力派のマンガ家と共に、優れた作品を持続的に生み出す取り組みにチャレンジしていく。
「日野トキワソウスタジオ」は、個室内に水回りを完備し、各戸独立のプライベート性の高い住まいとなっている。また、1階に共通リビングを設け、居住者間で日常的な交流が可能だ。プロジェクト現有住戸最大・約23~25㎡の広い専用部を備え、眺望もよく快適な住環境となっている。
立地は、JR中央線豊田駅まで徒歩圏内で、最寄り駅近くにはショッピングモールもある。立川・八王子の中間で利便性が高く、豊田駅から新宿駅まで中央特快利用で約34分(平日平常時最短31分)とアクセスも良好だ。
さらに、ペット飼育も可能で、建物内にはドッグランも完備されている。同じ日野市内の近隣には、トキワ荘プロジェクト最大のハウス「多摩トキワソウ団地」(全53室)があり、共同イベントも予定されている。
なお、「日野トキワソウスタジオ」は、提携先の運営物件の中に設けられるサービスであり、建物内の全室がマンガ家向けの住まいではない。そのため、異業種の方との交流も可能となっている。
トキワ荘プロジェクトは、中長期的にプロのマンガクリエイターとして活躍することを目指し、共に暮らし、共に競い、共につくることをキャリアづくりのキーとしてマンガ人材開発に取り組んでいる。心理的安全性の高いコミュニティを通じて、集団全体で成長するチーミングを重視している。
2024年7月17日現在、トキワ荘プロジェクトの居室数は76室、ハウス数は5棟、総参加者数は667名に上る。参加後にプロデビューした作家は142名、参加前にプロデビュー実績がある者を含めると通算197名のマンガ家を輩出している。