Farnellがテスト・計測向けNI Nigel AIの提供拡大を発表
Farnellは、テストおよび計測分野向けに特化して開発されたAI技術であるエマソンのNI Nigel™ AIの提供拡大を発表した。
提供される新たな機能強化により、同技術は従来のAIアドバイザーからAIオーサーへと進化する。NIソフトウェア製品群全体においてコード生成機能や自動テスト開発機能が利用可能となり、テストおよび計測環境における厳格性や管理、検証を維持しながら開発の加速を支援する。
NI Nigel AIは、汎用AIツールとは異なり、エマソンがテストエンジニアリング環境向けに開発した技術である。エンジニアリングコードやワークフロー、既存の試験システム、アプリケーションデータを理解したコンテキストに応じた支援を提供する。
NIソフトウェアに組み込まれたNigel AIは、コード生成、デバッグ、シーケンス開発、システム理解などの作業を支援する。今回の機能強化では、NI LabVIEW™におけるプロンプトベースのコード生成や、NI TestStand™における自動シーケンス生成といったオーサリング機能が追加された。エンジニア自身がレビューや検証、導入を行う管理権限を維持しながら、設計から検証までのプロセスを進めることが可能となる。
NI Connect 2026での実演と作業時間の短縮効果
NI Connect 2026では、エマソンのエンジニアによりNigel AIの実用的な効果が実演された。従来のコーディング向けAIツールでは約2週間にわたり合計約20時間を要していた作業について、Nigel AIを用いることで約20分で完了し、初回の試行で動作する成果を得られたことが紹介された。
Farnellのグローバル製品およびテクノロジー担当責任者であるアンディ・ウェザリルは、業務に自然に組み込まれることでAIの価値が発揮されるとし、エンジニアリング向けに特化したAIの導入によって開発の加速と高い品質基準の維持に貢献すると述べている。
また、エマソンのテストと計測部門のNIテストおよび分析ソフトウェア担当のバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャであるシッダールト・セティ(Siddarth Sethi)氏は、エンジニアを置き換えるのではなく働き方を強化することが重要であり、システムやデータにAIを結び付けることでスピードと厳格性を両立できるとしている。
既存のエンジニアリング環境との統合
AI活用に対応したNIプラットフォーム上に構築されたNigel AIは、ハードウェア、ソフトウェア、データ、ワークフローを連携させ、テストライフサイクル全体にわたって支援を行う。単独ツールではなく既存の環境に統合されることで、反復作業の削減や複雑なワークフローの効率化に寄与する。
Farnellのグローバル販売ネットワークを通じて提供されることで、エンジニアはこれまで利用してきたワークフローやツールの中でNIの最新技術を導入できるようになる。
Farnell Globalについて
- 事業内容:電子機器および産業用システムの設計、保守、修理に関する製品とテクノロジーの提供
- 展開ブランド:ヨーロッパ・中東・アフリカ・日本ではFarnell、北中南アメリカではNewark、アジア太平洋ではelement14、英国ではCPC
- 体制:80年以上の経験、48の地域に対応したウェブサイト、3,000名を超える専門チーム、24時間365日のアクセス支援体制
- 親会社:2016年よりテクノロジーディストリビューターのAvnet(Nasdaq:AVT)グループの一員
- ウェブサイト:http://www.farnell.com
本記事はFarnellの発表をもとに作成。
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