株式会社永久、家族の想いを未来へ託す家系継承印の祖霊印を発表
新潟県長岡市に拠点を置く株式会社永久は、家系や家族に受け継がれてきた想いや歴史を未来の世代へ託すための家系継承印「祖霊印(それいいん)」を発表しました。
祖霊印は、家系継承書や家系図、家系譜とともに家族の歴史を記録し、次の世代へ引き継ぐ仕組みとして提案されています。同社は「家系継承を、文化にする。」ことを目指し、受注生産による商品の提供や取扱店の募集などを通じた社会実装を進める方針です。
開発の背景と継承文化の提案
祖霊印の開発は、株式会社永久の代表取締役である大井葉月自身の経験がきっかけとなっています。三百年代々続いた寺院の家に嫁いだ大井は、義父の他界を機に寺を閉じる決断に直面した際、受け継がれてきた想いや記憶を残したいと考えました。日本には先祖を敬い弔う供養の文化がある一方、家族の歴史や価値観を誰が受け継ぎ託したかを記録する文化が定着していないという課題意識から企画が始まりました。
背景には、家族や寺院を取り巻く環境の変化もあります。文化庁宗務課「宗務時報」No.124(令和2年3月)によると、全国約七万七千の寺院のうち、およそ二万カ寺が住職のいない無住寺院と推計され、二千カ寺以上が宗教活動を停止した不活動寺院とされています。少子高齢化や核家族化が進む中、同社はお墓などの形だけでなく、目に見えない家族の歴史や価値観を受け継ぐ新たな文化の必要性を提示しています。
家系継承の仕組みと祖霊印の役割
同社が提案する家系継承は、過去を振り返るだけでなく、受け継いだものを整理して次の世代へ引き継ぐ一連の営みを指します。家族へのヒアリングをもとに家系図や歴史、未来へ託したい想いを記した「家系継承書」を作成し、家族の前で正式に受け継ぐ「継承奉告」を行います。

その節目を証す象徴として位置づけられているのが「祖霊印」です。個人の認印や実印、供養のための仏具とは異なり、家を象徴する文字や想いを印面に刻みます。特定の宗教や宗派に基づく儀式ではなく、文化的な営みとして位置づけられています。印材には象牙や黒水牛などの天然素材が使用され、継承箱には輪島塗や木工技術が取り入れられています。


節目に応じた5つの継承奉告

家系継承を実践する場となる「継承奉告」は、人生や家族の節目に合わせて5つに分類されています。
- 家督継承奉告:家の想いを正式に引き継ぐ中核となる奉告で、誰が家の想いを引き受けるかを明確にする
- 年忌継承奉告:一周忌や三回忌などの法要に合わせて行い、故人を偲んだ後に未来へつなぐ時間をつくる
- 年次継承奉告:お盆や正月など毎年行い、継承の営みを日常文化として根付かせる
- 節目継承奉告:成人、結婚、出産、還暦などの人生の節目に行う
- 事業継承奉告:事業承継や代替わり、創業者引退などの場面で企業理念や創業精神を継承する
家系継承は、墓じまいの前後を問わず相談を受け付けているほか、法人が引き継ぎたい想いについても対応しています。
商品ラインナップと会社概要
祖霊印はすべて受注生産による一点物として製作されます。商品ラインナップは以下の通りです。
- 帰心(きしん)/はじまりの継承モデル:120万円(税抜)
セット内容:祖霊印【黒水牛】、継承箱、朱肉、祖霊印真正証明書
- 承継(しょうけい)/標準継承モデル:275万円(税抜)
セット内容:祖霊印【黒水牛芯持】、継承箱、朱肉、家系継承書、家系図、家系譜、祖霊印真正証明書
- 永劫(えいごう)/最上位継承モデル:385万円(税抜)
セット内容:祖霊印【象牙】、継承箱、朱肉、家系継承書、家系図、家系譜、祖霊印真正証明書
※別途、ヒアリングおよび家督継承奉告の実施については相談を受け付けています。
同社は現在、寺院、神社、葬祭事業者、石材店、印章店、士業、終活支援事業者などを対象に正規取扱店を募集しています。
【会社概要】
- 会社名:株式会社永久(とこしえ)
- 代表者:代表取締役 大井 葉月
- 設立:2025年6月
- 所在地:〒940-0841 新潟県長岡市花園南1-111
- 事業内容:家系継承に関する企画・プロデュース、家系継承印「祖霊印」の企画・製造・販売、家系継承書・家系図・家系譜の制作、家系継承に関するコンサルティング
- 公式ホームページ:https://tokoshie.jpn.com/
本記事は株式会社永久の発表をもとに作成されています。また、寺院数に関する記述は文化庁宗務課「宗務時報」No.124(令和2年3月)のデータに基づいています。
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