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オートリブのバーチャル安全開発基盤をトヨタが導入 26年中に業界提供へ

自動車安全システムを手がけるAutoliv, Inc.は、バーチャル試験プラットフォーム「Human Body Model(HBM)セーフティスイート」の開発を推進している。より安全な車両開発の支援を目的とした本プラットフォームについて、機能評価のためトヨタ自動車株式会社が初のユーザー企業として導入した。

HBMセーフティスイートの特徴と役割

HBMセーフティスイートは、高度なHuman Body Model(人体モデル)による衝突シミュレーションと、解析・可視化・意思決定を支援する専用ソフトウェアツールを統合したバーチャル安全開発プラットフォームである。人体解剖学に基づく高精度なデジタルモデルであるHuman Body Modelにより、従来の衝突試験用ダミーでは得ることが難しい乗員の挙動や傷害発生メカニズムに関する知見を提供する。

複雑なシミュレーションデータを活用可能な知見へと変換し、バーチャル環境における安全性能の評価や、多様な乗員に対応した安全ソリューションの最適化を支援する。物理的な衝突試験と併用することで追加的な知見をもたらし、開発リードタイムの短縮やコスト効率の向上にも貢献するとしている。

自動車業界では、車両開発サイクルの短縮や安全要件の進化、開発初期段階で知見を得る必要性の高まりを背景に、実車試験では再現が難しい複雑な衝突条件を解析できるバーチャル試験が物理的な衝突試験を補完する手法として注目されている。

オートリブの最高技術責任者(CTO)であるファビアン・デュモンは、本スイートが衝突時に人体がどのように反応する可能性があるかについて詳細な知見を提供し、エンジニアが開発プロセスのより早い段階で安全性能を評価・最適化することを可能にすると述べている。

トヨタ自動車はバーチャル安全開発の取り組みの一環として、本スイートを活用した機能評価を開始した。Autoliv, Inc.は、バーチャル試験の活用拡大を見据え、2026年中に本プラットフォームをより幅広く業界へ提供を開始する予定としている。

Autoliv, Inc.(NYSE: ALV、SSE: ALIVsdb)は、エアバッグ、シートベルト、ステアリングホイールなどの保護システムや、商用車向け・電動化に伴う安全ソリューションを展開している。2025年には同社製品によって約4万件の命が守られ、約60万件の負傷が軽減されたとしている。

発表された企業概要は以下の通り。

  • Autoliv, Inc.(グローバル): 25か国で事業を展開し、13のテクニカルセンターを設置。約6万4,000人の社員が在籍し、2025年の売上高は108億ドル。
  • オートリブ株式会社(日本法人): 1987年にオフィスを立ち上げ、35年以上事業を展開。テクニカルセンター、生産工場(筑波事業所・中部事業所・広島事業所)、営業拠点を国内に持ち、約2,000人の従業員が働く。2025年度の売上高は1,301億3,700万円。

本記事はAutoliv, Inc.の発表をもとに作成。

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