2024年エンジニア選手権、全国18チームが熱戦

次世代ロボットエンジニア支援機構(通称Scramble)は、2024年3月23日から24日にかけて、エンジニア選手権(The Championship of Robotics Engineers、通称CoRE)の上級者向け1部リーグを開催した。この大会は、全国から18チーム、174名の選手が参加し、大型ロボットの開発とその運用を競うものだ。

会場は、京都府相楽郡精華町にあるけいはんなロボット技術センター。参加チームは、学生から社会人まで幅広く、各地の高専や大学、企業、無所属のメンバーが集まった。

この選手権の結果、総合優勝は該当なしとなった。個人部門では、MVPや優秀キャプテン賞、優秀監督賞も該当なしとなり、優秀プロジェクトマネージャー賞は阿南高専の雷閃が受賞した。技術部門では、革新的技術賞に社会人チームのTKGと呉高専のAGA’star.が選ばれた。運営部門では、リスクアセスメント賞をTKGが、優秀広報賞を雷閃が受賞した。

競技部門では、大ロボーズ同盟が競技優勝を果たした。同盟は、大ロボーズ(総大将)、MA-KING、AVANT、精華フレンテ、雷閃、機襲藩、でんとつーとビーバー、チーム薩摩から成る。競技準優勝は豊田ジラソーレ同盟が獲得した。

大ロボーズのキャプテンである濱田光誉選手は、「この競技の面白さは、負けたチームが勝ったチームに加わる同盟制度にある。敵対していた相手が一緒のチームになり、自らの技術や戦略を明かし、勝利への道を模索する会議が行われる。技術者同士の議論が行われ、これがうまくできたことが優勝への鍵となった。技術者に必要な素養は技術だけでないことを再確認した」とコメントしている。

CoREは、次世代のエンジニアを育成するためのエンジニア選手権で、10歳以上であれば年齢制限無く、生徒・学生から現役エンジニア、初心者から経験者まで誰でも参加できる。チームで大型ロボットを開発する過程でエンジニアリングとチームワークを総合的に楽しく学べる機会を提供している。