ジャパンエクスチェンジがセキュリティエンジン開発
東京都渋谷区に本社を置く株式会社ジャパンエクスチェンジは、2024年3月14日にセキュリティエンジン「GLAUX・CODE」を開発したと発表した。この新技術は、ハッキング被害の根本的な解決を可能にするもので、通信を利用する全ての人や企業がハッキング被害に恐怖することなく、安全な通信環境を享受できる世界の創造を目指している。
ジャパンエクスチェンジは金融システムやセキュリティシステムの開発を手がける企業で、山下幸男が代表取締役を務めている。同社が開発した「GLAUX・CODE」は、7年間の試行錯誤を経て完成した革新的なセキュリティ技術である。このシステムを使用した製品第1弾として、3月27日からPC向けファイル送受信システム「GLAUX・PORT」の提供が開始される。
「GLAUX・CODE」は、現在の通信システムで一般的に用いられている「秘密鍵」の欠点を解消するために開発された。秘密鍵は、ハッカーがサーバーに侵入した際に簡単に見つけられ、ハッキングが可能となるという問題があった。しかし、「GLAUX・CODE」は、秘密鍵をなくし、代わりにキーワードのみを残すことで、ハッキング被害の解決を図っている。さらに、通信毎にキーワードを自動的に変更する技術を実装することで、秘密鍵の算出を理論上不可能な領域にまで高めている。
また、「GLAUX・CODE」は、ハッカーがデータをサーバーから持ち出そうとした場合には、破壊データとなる仕組みも取り入れている。これにより、サーバーがハッキング被害を受けても、データは「見られない、弄れない、悪用できない」という完全にセキュアな環境が構築できる。
ジャパンエクスチェンジは、今後も「GLAUX・PORT」をはじめとする製品の開発を継続し、メッセージや簡易決裁機能を追加した「GLAUX・MESSENGER」やスマートフォンで使えるAndroid版やiOS版の「GLAUX・MOBILE」の開発を進めていく予定だ。また、オーダーメイドのセキュリティシステムの構築も可能となる「Needs Of Unit(NOU)」というオーダー方式も提供している。
「GLAUX・CODE」は、通信の完全なる暗号化が可能であるため、金融取引通信の完全保護や個人情報漏洩対策に至るまで、あらゆるニーズに応用可能な技術となっている。