最難関大学合格者、早期対策がカギ

大阪市北区に本部を置く予備校「じゅけラボ」が、最難関大学に現役合格した57名を対象に行った調査によれば、志望大学の選定や受験勉強の開始は早ければ早いほど良い結果を生むことが示唆された。調査対象となった最難関大学とは、国立の東京大学、京都大学、一橋大学、大阪大学、国際教養大学、私立の早稲田大学、慶應義塾大学、上智大学、国際基督教大学のことを指す。

調査結果によれば、最難関大学の現役合格者の73.7%が高2までに志望大学を決めており、早期決定が合格の秘訣となり得ることが示された。また、高校2年生までに受験勉強を開始した人は全体の78.9%に上り、早期対策が最難関大学合格のカギとなる可能性が示された。

さらに、高校入学前から高1までに志望大学を決めている割合が12.3%、高1の間が21.1%で、高1までに第一志望大学を決めている学生が全体の33.4%に上ることも判明した。この結果から、最難関大学を目指す学生が早い段階から将来の進路について深く考え、目標に向かって努力を始めていることが示された。

一方で、高校3年生になってから第一志望大学を決めた人は全体の26.3%に留まり、これは最難関大学の現役合格者の中で最も低い割合であった。このデータは、最難関大学合格を目指す学生の多くが、高校生活の早い段階で志望校を決定している現実を浮き彫りにしている。

また、最難関大学に現役で合格した人のうち、77.1%が第一志望校を決めた際に「非常に難しい(17.5%)」と「難しいが、可能性はある(59.6%)」と感じていたことが明らかになった。この結果から、最難関大学の現役合格者のうち、4人に3人が、自らの合格可能性に対して厳しい現実認識を持ちつつも、挑戦を諦めなかった姿勢が見て取れる。

最難関大学に現役合格した人が第一志望の大学を選ぶ際に最も重視したポイントは、「学部・学科の特色」、「ネームバリュー」、「立地」であった。これらの基準が彼らの大学選びにおける重要な決定要因となっていることが示された。

この調査結果から、最難関大学合格を目指す学生にとって、早期の志望校決定と受験勉強の開始が成功への鍵であることが強調されている。