頭皮ケア調査、4割の人が悩むも対策できているのは2割

近代化学株式会社が30代以上の男女を対象に実施した「頭皮ケア」に関する調査によると、4割の人が頭皮トラブルに悩んでいるにもかかわらず、対策できている人は2割にとどまることが明らかになった。

調査では、頭皮の悩みとして「かゆみ」が46.2%と最も多く、次いで「べたつき」「におい」「皮脂が多い」などが挙げられた。悩みを感じ始めた年齢は50歳以上が20.7%と最多だったが、30代や40代でも一定数の人が頭皮トラブルを抱えていることがわかった。また、夏に頭皮の悩みを感じやすいと回答した人が39.3%と最も多かった。

頭皮ケアを行っている人は全体の13.6%、過去に行っていた人は9.3%で、合わせても約2割にとどまった。ケア方法としては、専用のシャンプーを使用する人が46.8%と最も多く、次いで育毛剤や発毛剤の使用、自宅でのヘッドマッサージなどが挙げられた。

頭皮ケア製品に期待する効果としては、「血行促進」が45.1%と最も多く、次いで「育毛」「かゆみ軽減」などが挙げられた。また、効果があったと感じた製品では「薬用シャンプー」が36.4%と最多だった。

興味深いのは、頭皮ケア製品を2年以上使い続けている人が半数以上いること。これは、頭皮ケアの効果を実感するには一定の期間が必要であることを示唆している。

調査結果から、頭皮トラブルに悩む人は多いものの、対策できている人は少ないことがわかった。頭皮ケアを始めるハードルを下げるためには、日々のルーティンに取り入れやすいシャンプーのような手軽な製品が求められているのかもしれない。

近代化学株式会社が運営する「ヘアケア工房」では、このような調査結果を踏まえ、ユーザーのニーズに合ったヘアケア商品の開発をサポートしている。プロの化粧品開発者だけでなく、異業種からの新規参入や独立して新しく商品を企画したい人にも役立つコンテンツを発信しているという。