関西大学、ビジネスデータサイエンス学部新設へ

関西大学は、2025年4月に14番目の学部となる「ビジネスデータサイエンス学部」を新設する。新学部は、新設の吹田みらいキャンパスにおいて、新入生350人を迎えて始動する予定だ。

ビジネスデータサイエンス学部では、データが最重要資源と言われる社会において、データを通して社会をとらえ、ビジネス現場や社会に変化をもたらす「DX人材」の育成を図る。文理の枠を超えた教育を行い、企業と連携したアクティブラーニングを重視。実演習を通じて社会の課題を発掘し解決策をデザインする実践力を育てるユニークな学部として注目を集めている。

学部新設に伴い必要となる収容定員増加についての手続きが2024年8月28日付で文部科学省から認可され、新学部新学科の届出申請が受理された。これを受けて関西大学では、新学部のホームページを大幅にリニューアルし、より多くの人に新しい学部の取り組みを知ってもらうべく活動を活発化させる予定だ。

前田裕学長は、「関西大学でも、人工知能やデータサイエンスの基礎を大学生の誰もが有する基本的なスキルととらえ、全学生を対象としたリテラシー教育として、科目を設置しています。ビジネスデータサイエンス学部は、これらの基礎教育に加え、実際のビジネスの場で必要とされる力も養い、目まぐるしく変化する社会に立ち向かえる人間を育成してまいります」と述べている。

また、学部長就任予定の鷲尾隆氏は、「社会で活躍するにはデータを解析するだけではなく、他者と協働し、答えを導き出す力も欠かせません。これらを育むため、1年次からアクティブラーニングを中心としたカリキュラムを用意しています。実践的なカリキュラムを通して、社会をけん引するような人材を生み出していきます」と語っている。

関西大学では、9月9日、17日、19日、25日、27日にオンライン学部説明会を開催する。いずれも午後6時から30分間で、中高生とその保護者、教育機関関係者、そのほか学部に関心のある人を対象としている。