モバイルバッテリーのシェアリングサービス「ChargeSPOT®」、位置情報活用で利便性向上へ
モバイルバッテリーシェアリングサービス「ChargeSPOT」を運営するINFORICHは、unerryが提供するスマートフォンの位置情報の取得・活用を可能にする開発ツール「Beacon Bank SDK」を、2024年7月1日からChargeSPOTアプリに搭載した。
これにより、ChargeSPOTユーザーは位置情報を利用したプッシュ通知を受け取ることが可能になる。例えば、充電残量が少なくなったタイミングで近くの「ChargeSPOT」の情報を受け取ったり、周辺のChargeSPOT設置店舗のクーポン情報を取得できるなど、より快適で利便性の高いモバイルバッテリーシェアリング体験の提供を目指している。
スマートフォンをはじめとしたモバイル機器の高機能化や5G通信の普及により、バッテリー消費量が増加傾向にある中、外出中の充電環境確保は重要な課題となっている。INFORICHでは、この課題解決のため、そしてChargeSPOTユーザーに利便性と有益性を提供するために、「Beacon Bank SDK」の導入を決定した。
同SDKを搭載することで、GPSおよびビーコン技術を利用してユーザーの位置情報をリアルタイムで把握することが可能となる。ただし、位置情報の取得は事前に同意したユーザーのみが対象で、アプリ利用時のみの設定も可能だ。
INFORICHは、「Beacon Bank SDK」の導入により、スマートフォンの位置情報を生かしたユーザーとのコミュニケーション施策の展開が可能になったとしている。ChargeSPOTユーザーの行動を統計的に把握することで、バッテリースタンドの最適な設置場所の検討など、今後のサービス向上に活用していく予定だ。なお、位置情報データは、統計処理によってプライバシーの安全性を確保したうえで活用するとのことだ。
また、「ChargeSPOT」のサイネージでの広告掲載と地域の情報発信を組み合わせることで、地域活性化施策の一環としても活用が期待されている。
INFORICHは今後も、充電切れによるストレスを軽減し、快適な充電環境を提供するとともに、ユーザーの日常生活をより便利にする情報発信を行い、社会インフラとしての価値向上を目指していくとしている。