貝印、観世流能楽団の欧州4都市巡回公演に特別協賛へ ケルンで小鍛冶上演
東京都千代田区に本社を置き遠藤 浩彰氏が代表取締役社長兼CEOを務めるグローバル刃物メーカーの貝印株式会社は、二十六世観世宗家・観世清和氏が率いる観世流能楽団の海外巡回公演に特別協賛する。観世流能楽団が2026年9月21日(月)にドイツ・ベルリンで開催される「ベルリン音楽祭」のグランドフィナーレに出演することに伴い、ドイツとベルギーの4都市を巡る。最終公演となるケルン公演では、海外公演で上演機会の少ない能「小鍛冶」が上演される予定となっている。
観世流能楽団は、2026年9月21日(月)にドイツ・ベルリンのベルリン・フィルハーモニー劇場大ホールで開催される「ベルリン音楽祭」のグランドフィナーレに、主催者のベルリン芸術祭公社より特別招聘を受けて出演する。この出演を契機にドイツ国内のミュンヘンやケルンからも招聘を受け、巡回公演が行われることとなった。
さらに2026年が日本・ベルギー友好160周年であることから、ベルギー・ブリュッセルのボザール(Bozar)ヘンリー・ル・ブッフ・ホールでの「日本ベルギー友好160周年特別公演」への出演も決定した。ドイツ3都市とベルギー1都市の計4都市を巡る。
巡回公演の日程は以下の通りとなっている。
- 9月21日(月) ベルリン「ベルリン音楽祭」
- 9月24日(木) ミュンヘン「ムジカ・ヴィヴァ コンサート」
- 9月26日(土) ブリュッセル「日本ベルギー友好160周年特別公演」
- 9月28日(月) ケルン「ケルン・フィルハーモニー 能楽特別公演」
海外公演では稀少な演目「小鍛冶」をケルンで上演
「小鍛冶」は、一条天皇の命を受けた刀匠・三條小鍛冶宗近が、稲荷明神の助力を得て名剣「小狐丸」を鍛え上げる物語である。相鎚を打つ者がおらず助けを求める宗近の前に少年が現れ、相鎚を勤めることを約束したのち、稲荷明神の化身として現れた少年とともに剣を鍛え上げる。前半は少年の語る名剣の霊験や日本武尊が草薙の剣を抜いて敵を退ける場面などの語りと動き、後半は相鎚を打ちながら剣を鍛えるクライマックスが展開される。
同演目は刀を鍛える場面などで道具類や舞台装置を多く必要とするため、機材輸送等の事情から海外公演では通常上演されることが少ない演目とされている。1908年の創業以来刃物を中心としたものづくりを追求してきた貝印の特別協賛により、ケルンでの上演が実現する運びとなった。
貝印と観世流が共有する精神とこれまでの取り組み
貝印は、約700年にわたる能の伝統を継承しながら新しい表現に挑戦する観世流の姿勢と、同社が大切にしてきた「伝統と革新」の考え方が重なることから、2022年に銀座・GINZA SIXにある観世能楽堂の公式スポンサーとして協賛を開始した。
今回の特別協賛もその一環であり、刃物を中心とするものづくりを通じて日本の技術や文化を継承してきた企業として、観世流の活動を支援するとともに日本の伝統文化の魅力を世界へ発信していくとしている。
ケルン公演当日の9月28日(月)には、観世清和宗家や観世三郎太氏ら5名の観世流能楽団一行が、ドイツ・ゾーリンゲンにあるカイ ヨーロッパ有限会社を表敬訪問する予定となっている。
当日は、観世流の歴史や「小鍛冶」の解説に加え、「小鍛冶」の運びなどの動作を体験するワークショップの実施が予定されている。
一般財団法人観世文庫の概要
- 代表者:理事長 観世 清和(二十六世観世宗家)
- 所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5丁目27番2号
- URL:https://kanze.net/
本記事は貝印株式会社の発表をもとに作成されています。
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