QPS研究所と伊e-GEOS、地理空間ソリューション開発で戦略的協業を開始
小型SAR衛星の開発・製造・運用を行う株式会社QPS研究所は、イタリア宇宙機関(20%)およびレオナルド・グループ傘下のTelespazio(80%)が出資するイタリアのe-GEOS社と、地理空間インテリジェンス・ソリューションの開発に向けて複数年にわたる戦略的協業を開始した。自然災害への緊急対応や鉱業活動、インフラ監視における政府・自治体や企業の現場ニーズに応え、迅速な情報提供と高度な解析を可能とするサービスの開発を目的としている。今回の発表は、世界の宇宙産業関係者が一堂に会する「World Space Business Week」に合わせて行われた。
相互のSARデータ提供と統合ソリューションの開発
本協業の一環として、QPS研究所は、e-GEOSが全世界における独占販売権を有するイタリア宇宙機関およびイタリア国防省のCOSMO-SkyMedコンステレーションのSARデータを非独占的に提供・販売する。同様に、e-GEOSは一部の顧客に対し、QPS-SARコンステレーションのSARデータを非独占的に提供・販売する。
また、両社はQPS-SARとCOSMO-SkyMedのSARデータを統合した付加価値ソリューションの開発にも取り組む。両社の衛星コンステレーションによる補完的な軌道構成によって観測頻度を向上させ、より広範囲のカバーと高度な継続的モニタリングを実現するとともに、グローバル市場における新たな事業機会の開拓を進めるとしている。

両社代表のコメント
e-GEOS CEOのC. Milena A. Lerario氏は「互いの専門性と、イノベーションへの共通のコミットメントによって生まれるこうしたシナジーは、より高度な解析やサービスの実現を促進し、パートナーの皆さまのますます複雑化するニーズに効果的にお応えして参ります」とコメントしている。
QPS研究所の代表取締役社長 CEOを務める大西俊輔氏は、e-GEOSとのパートナーシップ締結が海外事業展開における大変重要なマイルストーンであるとし、両社の強みを融合させることでグローバル市場でのシェア拡大や企業価値向上を加速させ、社会課題の解決に貢献していく考えを示した。

QPS研究所の概要


株式会社QPS研究所は2005年に創業された宇宙開発企業で、従来のSAR衛星の20分の1の質量、100分の1のコストとなる高精細小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発に成功した。2028年5月末までに24機、2030年には大規模衛星コンステレーションを構築し、平均10分間隔という準リアルタイム観測データ提供サービスを目指している。
- 社名:株式会社QPS研究所
- 本社住所:福岡市中央区長浜1-1-1 KBCビル8階
- 代表者:代表取締役社長 CEO 大西俊輔
- 創業:2005年6月
- URL:https://i-qps.net/
- 事業内容:人工衛星、人工衛星搭載機器、精密機器、電子機器並びにソフトウエアの研究開発、設計、製造、販売
本記事は株式会社QPS研究所の発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



