車買取業界に対する消費者意識調査、「信頼」を重視

株式会社Direct Stock Japanが運営するハイエース買取専門店「ボロボロエースカウカウ」は、車の所有経験がある100人を対象に「車の買取」に関するイメージ調査を実施した。調査の結果、消費者の車買取業界に対する意識や車の寿命に関する意識の変化などが明らかになった。

調査によると、車の買取先として最も多く選ばれたのは「車買取専門店」で、次いで「下取り」となった。一方、「ネットの一括査定サービス」はまだ浸透しておらず、「廃車買取業者や解体業者」への認知度も低いことがわかった。

また、車の査定を依頼する際に重要視する選択基準としては、「値段」と「信用」が8割近くを占めた。一方、「接客態度」や「大手企業かどうか」はそれほど重視されていないことが判明した。

車を売却する際のファーストステップとしては、「気になっている業者への直接持ち込み」が46%と最も多く、「ネットの一括査定」は31%にとどまった。この結果から、消費者の多くが買取業者に対して警戒心を持っていないことが推測される。

車の買い換え時期については、47%が「10年以上」と回答。子育て世代の経済的余裕の無さや不況、車の長寿命化などが背景にあると考えられる。

個人間での車の売買については、「トラブルが起こりそう」「取引相手の信用が無い」などの理由から、圧倒的多数が否定的な見方をしていることがわかった。

調査結果から、消費者の車買取専門店に対する信用は失墜していないものの、価格と信頼が重要な選択基準となっていることが明らかになった。また、車の寿命に関する意識は変化しつつあり、個人売買の普及は進んでいないことがわかった。今後も、車買取専門店は日本の中古車産業において必要不可欠な存在であり続けるだろう。