京都大学下鴨休影荘が第67回BCS賞を受賞 長谷工コーポレーションなど再生事業
株式会社長谷工コーポレーションが建築主として事業に携わった「京都大学下鴨休影荘(湯川秀樹博士旧宅)」が、一般社団法人日本建設業連合会の「第67回BCS賞」を受賞した。
同施設は、1949年(昭和24年)に日本人初のノーベル(物理学)賞を受賞した湯川秀樹博士が晩年を過ごした住宅を、国立大学法人京都大学の迎賓施設として再生した建築物である。
築90年超の建築再生と景観継承が高く評価
BCS賞は、昭和35年(1960年)に創設され、良好な建築資産の創出を図り、文化の進展と地球環境保全に寄与することを目的に優秀な建築作品を表彰している制度である。第67回BCS賞では75作品の応募があり、京都大学下鴨休影荘(湯川秀樹博士旧宅)を含む15作品が受賞した。
選考では、下鴨の閑静な住宅街において築90年を超える老朽化した住宅建築を、丁寧な解体調査と行政との継続的な協議により保全・再生し次世代に残した点や、湯川博士ゆかりの建築空間とともに主庭の風景を守り、文化的な記憶の継承と地域景観の発展的継承を両立させた点が評価された。
伝統技術と現代技術を融合した再生事業
本事業は、湯川博士の功績を後世に伝え、学術発展や人材育成に資する施設として活用するという京都大学(総長:湊 長博)の方針に賛同した株式会社長谷工コーポレーション(代表取締役社長:熊野 聡)が土地と建物を取得したことで進められた。
設計は株式会社安藤忠雄建築研究所(代表取締役:安藤 忠雄)が担当し、施工は株式会社細田工務店(代表取締役社長:川﨑 修宏)と、元禄元年(1688年)創業の株式会社安井杢工務店(代表取締役:安井 洋)が担った。設計・施工を京都大学へ寄付する形で実施されている。
建物は旧宅の座敷・書斎・応接間を残しながら円形ロビーなどの新旧融合のデザインを取り入れ、庭園や蔵などの保存と地域との調和が図られた。完成後は国内外の研究者交流拠点として活用される。
京都大学下鴨休影荘(湯川秀樹博士旧宅)の施設概要
- 所在地:京都市左京区
- 敷地面積:745.41㎡
- 延床面積:358.18㎡ <改修後>
- 構造・規模:木造2階建
- 建築主:国立大学法人京都大学・株式会社長谷工コーポレーション
- 設計:株式会社安藤忠雄建築研究所
- 施工:株式会社細田工務店(長谷工グループ)・株式会社安井杢工務店
- 工期:2023年4月~2024年3月
本記事は株式会社長谷工コーポレーションの発表をもとに作成しています。





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