デジタルハリウッド大学、学生制作のバーチャルプロダクション初ショーリールを公開
デジタルハリウッド大学は、バーチャルプロダクション環境を活用した実践授業「Virtual Production: Find Your Voice」を2026年6月から2か月間実施しました。クリストファー ハンス エカート教授が担当した本授業において、学生チームが企画から撮影、合成までを手がけた作品を完成させました。これに伴い、同大学のバーチャルプロダクションスタジオを用いた初のショーリールが公開されています。
Dスタを活用した初のショーリールを公開
デジタルハリウッド大学(東京・御茶ノ水)に設置されたバーチャルプロダクション環境「Digital Hollywood Virtual Studio(通称:Dスタ)」は、LEDパネルや撮影・照明設備、Unreal Engineなどを組み合わせ、実写と3DCGをその場で融合させる制作・教育環境です。
公開されたショーリールはデジタルハリウッド大学の学部生が制作したもので、屋外ロケを行わず、山、雨、宇宙、夕景などの背景環境をすべてUnreal Engine 5(UE5)を活用して構築しています。学生自らが照明や撮影方法の検証およびテストを重ねて完成に至りました。映像はYouTube( https://youtu.be/3Oig30vfgXg?si=3NaTIsEowAXry77I )で公開されています。


2026年9月の新規科目開設に向けた先行授業
今回の取り組みは、2026年9月より新規科目「バーチャルプロダクション」が開講することに先駆けて実施されました。学生は個別の制作技術に加え、異なる専門性を持つメンバーと協働しながら映像表現を完成させるプロセスを経験しました。3DCG背景と実写映像の関係や、カメラの動きによる見え方の変化、照明とLEDウォールの色調整といったバーチャルプロダクション特有の課題に取り組んでいます。
本授業を担当したクリエイティブディレクター/VFXスーパーバイザーのクリストファー ハンス エカート教授は、学生がAIを活用して背景制作や衣装の変更を行うなど、バーチャルプロダクションとAIを組み合わせた制作姿勢を評価しました。

エカート教授は最終課題について、「学生たちが『もう一度挑戦してみたい』『もっと実験してみたい』と思える経験と自信を得ること。そして、こうした新しいツールを活用することで、自分たちが想像し、創り出せるものには、ほとんど限界がないのだと感じてもらうことです」と述べています。
Dスタに導入されている主な設備は以下の通りです。
- LEDウォール:W6.5m×H2.5m、ピクセルピッチ1.9mm Absen「PL1.9 Pro V10」
- 映像入出力・制御システム:Brompton Technology「Tessera SX40」
- カメラトラッキングシステム:HTC「MARS」
デジタルハリウッド大学では、今回の取り組みで得られた知見を今後の教育や研究に生かすとともに、バーチャルプロダクション環境を活用した授業や作品制作、産学連携および共同研究を推進するとしています。
本記事はデジタルハリウッド大学の発表をもとに作成しました。
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