PKSHAがゲーム特化型AIチャットボットを提供、ダビスタに実装
PKSHA Technologyは、グループ会社のPKSHA Communicationが開発した、オンラインゲーム向けのカスタマーサポートに特化したAIチャットボット「PKSHA Chatbot for Games」を2024年8月にリリースした。第一弾としてドリコムが展開するゲーム開発プラットフォーム「ai and」に搭載され、同社のオンラインゲーム『ダービースタリオン マスターズ』のカスタマーサポート機能に実装された。
近年、オンラインゲーム市場は大幅に成長しており、2022年の国内ゲーム市場全体の規模は2兆316億円に達し、そのうちの約7割以上をオンラインゲームが占めている(出典:ファミ通ゲーム白書)。市場の拡大に伴い、ゲーム会社のコンタクトセンターにおけるユーザーからの問い合わせ対応の負荷も増加傾向にあった。
「PKSHA Chatbot for Games」は、AI自動応対による効率化と人による細やかな対応をハイブリッドで実現するチャットボットだ。ベースとなるPKSHA Chatbotは、様々な業界で累積8億回の対話実績を持ち、チャットボットソリューション市場シェアNo.1を誇る(出典:富士キメラ総研)。
「PKSHA Chatbot for Games」の特徴は、グローバル展開するゲームにおいて多国籍のユーザーに対応可能な自動翻訳機能と、ユーザーからの問い合わせ傾向をモニタリングし、急上昇ワードを管理者に通知する機能を備えている点だ。
ドリコムの代表取締役社長である内藤裕紀氏は、「運営型のゲームにおいて迅速かつ的確な顧客対応は、顧客満足度を左右する極めて重要な要素」と述べ、PKSHA Chatbotとの連携に期待を寄せている。
PKSHA Technologyの代表取締役である上野山勝也氏は、「成長を続けるゲーム業界でも、即時的なコミュニケーションを実現するAIチャットボットは、世界中のプレイヤーの体験向上に大きな可能性を秘めている」と語り、人とAIが共に進化し続ける新たなゲーム体験の提供を目指すとしている。