建設会社の約半数が同じ案件情報を複数ツールに入力 Archi Village調査
株式会社Archi Villageは、見積・顧客・施工・原価・請求などの業務を業務ごとに別々のシステム・ソフトで管理している従業員3〜30名の建設会社の経営者・現場管理者102名を対象に実施した、建設関連システムの部分導入による「管理の分断」に関する実態調査の結果を公表した。調査によると、業務ごとのシステム導入により作業効率が改善したとする回答は44.2%にとどまる一方、約半数が同じ案件情報を2つ以上のシステムやツールに入力している実態が明らかになった。

複数システムへの重複入力と週1回以上の照合作業が常態化

専用のシステム・ソフト・アプリを使って管理している業務について尋ねたところ、「見積書の作成」が37.3%、「施工管理・工程管理」が33.3%、「図面・写真の管理」が31.4%となった。

1つの案件について顧客名・住所・工事金額などの同じ情報をいくつのシステムやツールに入力しているかという質問では、「1つのみ」が52.0%、「2つ」が27.5%、「3つ」が13.7%、「4つ」が2.0%、「5つ以上」が4.9%となり、合わせて約半数が2つ以上に入力していることがわかった。

また、システムやツールの間で情報を転記したり数字を照合したりする作業の発生頻度については、「週に2〜3回程度」が28.4%、「週に1回程度」が18.6%、「ほぼ毎日」が16.7%となり、63.7%が「週1回以上」行っていると回答した。
分断による入力ミスや最新情報の不明化などのトラブルが発生

過去1年以内に業務ごとにシステムやツールが分かれていることが原因で経験したトラブルや困りごとでは、「入力ミス・転記ミスが発生した」が33.3%、「どれが最新の情報かわからなくなった」が32.4%、「必要な情報を探すのに時間がかかった」が17.6%にのぼった。自由回答でも、作業の重複による非効率や件名を探す手間、業者への支払い期日・金額の差異などが挙げられた。
業務ごとにシステムを導入しても会社全体の管理・事務作業の負担が減らないと感じる理由については、「同じ情報を何度も入力する必要があるから」が28.8%で最も多く、「システム間でデータが連携していないから」「紙やExcelでの管理も結局残っているから」がそれぞれ25.0%で続いた。
また、進行中の全案件の進捗や利益の状況のスムーズな把握に関しては、「担当者に個別に確認しないと把握できない」が43.1%、「複数のツールや資料を調べれば把握できる」が25.5%となった一方、「すぐに(リアルタイムで)把握できる」は12.7%にとどまった。
1つのシステムにまとめたい業務は「施工管理・工程管理」が最多

1つのシステムにまとめて管理したい業務を質問したところ、「施工管理・工程管理」が40.2%でトップとなり、次いで「顧客・案件情報の管理」が31.4%、「原価管理」が31.4%、「見積書の作成」が28.4%となった。

業務を1つのシステムにまとめる場合に重視する条件としては、「案件ごとに情報がひと目で確認できること」が46.3%、「重複入力をする必要がないこと」が36.6%、「今のシステムからデータを移せること」が36.6%、「ITが苦手な社員でも迷わず使えること」が32.9%となった。

調査概要と会社概要

調査の概要および発表元の会社概要は以下の通り。
- 調査名称:建設関連システムの部分導入による「管理の分断」に関する実態調査
- 調査方法:IDEATECHが提供するリサーチマーケティング「リサピー®︎」の企画によるインターネット調査
- 調査期間:2026年8月10日〜2026年8月13日
- 有効回答:見積・顧客・施工・原価・請求などの業務を、業務ごとに別々のシステム・ソフトで管理している、従業員3〜30名の建設会社の経営者・現場管理者102名
- 会社名:株式会社Archi Village
- 設立:2022年2月
- 代表者:代表取締役CEO 竹内 将高
- 所在地:東京都港区芝公園3丁目1番22号 JMAビル6F
- 関連URL:https://lp.archi-link.jp/ (製品サイト)、https://archi-village.com/ (企業サイト)

本記事は株式会社Archi Villageの発表をもとに作成。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



