kikitori、シリーズAで3億円の資金調達を実施 累計調達額は約7億円に
農産物流通のデジタル化を推進するクラウドサービス「nimaru」を展開する株式会社kikitoriは、第三者割当増資によりシリーズAラウンドで総額3億円の資金調達を実施しました。引受先はグロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社およびアグリビジネス投資育成株式会社です。今回の調達により、同社の累計調達額は約7億円となりました。
資金調達の背景とnimaruの実績
日本の農産物流通は約9兆円の市場規模を持つ一方で、流通現場の業務は紙やFAXを中心としたアナログな運用が多く、人口減少や人手不足の中で課題となっています。また、需給情報がサプライチェーン全体でタイムリーに共有されないことによる取引の機会損失や、取引情報がデータ化されず担当者の経験と勘に委ねられている実情があります。

株式会社kikitoriが提供する「nimaru」は、国産青果物の約8割を占める市場流通を中心に、全国で200以上の主要な事業者に導入されています。流通の6割を占めるJAグループ(農業協同組合)においては集出荷システムとしてシェアNo.1を獲得しており、登録生産者数は30万人を超え、月間の流通データは約25万件にのぼります。
調達資金の使途
今回の資金調達を通じて、同社は農産物流通のDX推進と業界変革に向け、以下の領域に集中投資を行います。

- nimaru業界特化型SaaSの拡販加速:県単位での事業者への導入推進や大手卸売市場における取引処理の機能強化、請求・決済などの販売管理機能を強化します。
- AIを活用したプロダクト・サービス開発の推進:蓄積された流通データを活用し、AIによる出荷最適化や価格分析などの機能開発に取り組み、現場の意思決定を支援します。
- nimaru取引プラットフォームの立ち上げ:産地と消費地、物流をクラウド上でつなぐプラットフォームの事業化を進め、共同配送や信用スコアリングによる新規取引促進、見積りから決済までのワンストップ化を図ります。
投資関係者のコメント

株式会社kikitori代表取締役の上村聖季氏は、資金調達の完了に触れつつ、SaaSの全国展開の加速や取引プラットフォームの本格展開、流通データを活かしたAI活用に取り組む方針を示しています。

引受先であるグロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社のプリンシパルである南良平氏は、「従来デジタルに存在しなかった農産物の流通情報がnimaru上で蓄積・活用されることで、流通がより効率化、安定化、そして最適化され、人手不足や気候変動、天災等にも負けない『強い農業』を次世代に残していく挑戦に大きな期待をしています」とコメントしています。
また、アグリビジネス投資育成株式会社の取締役 代表執行役社長である荒川正邦氏は、nimaruの普及による業務の高度化と国内農産物流通の合理化に期待を寄せています。
資金調達および会社概要
今回の資金調達の概要は以下の通りです。
- ラウンド:シリーズA
- 調達額:3億円
- 調達方法:第三者割当増資
- 引受先:グロービス・キャピタル・パートナーズ株式会社、アグリビジネス投資育成株式会社
- 累計調達額:約7億円
株式会社kikitoriの概要は以下の通りです。
- 会社名:株式会社kikitori
- 設立:2015年3月27日
- 所在地:〒105-0001 東京都港区虎ノ門二丁目2番1号 住友不動産虎ノ門タワー19階
- 代表取締役:上村聖季
- 事業内容:農産物流通デジタル化クラウドサービスの開発・提供
- コーポレートサイト:https://www.kikitori.jp/
- サービスURL:https://www.nimaru.jp/
本記事は株式会社kikitoriの発表をもとに作成しています。
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