UiPathのエージェンティックAI調査、業務定着は31%にとどまる
UiPathは2026年9月9日、エージェンティックAIの導入状況やビジネスオーケストレーションに関する調査レポートを発表しました。世界の大手企業を対象とした調査の結果、AIが業務に完全に定着していると回答した企業は31%にとどまり、初期の概念実証(PoC)完了後もパイロット段階から抜け出せず、組織全体への展開や実質的な投資対効果(ROI)の創出に苦戦している実態が明らかになりました。
組織全体でのAI導入状況について、AIが業務に完全に定着していると答えた割合は31%でした。AIを活用している企業の内訳をみると、35%が特定のチーム内で限定的にAIを導入しており、11%は限定的な実験を行うパイロット段階にとどまっています。
また、導入の最適化における課題として、経営陣からは以下の点が障壁として挙げられました。
- データの品質と即応能力(38%)
- エージェンティックAIと既存のワークフローおよびシステムとの統合(37%)
- ガバナンスとコンプライアンス(33%)
UiPathの最高製品・技術責任者であるラグー・マルパ二(Raghu Malpani)は、実験段階と企業導入の間のギャップ解消には、エージェンティックAIが最大の価値をもたらす領域の理解、データやシステムなどをつなぐビジネスオーケストレーション層への注力、そしてガバナンスとコンプライアンスの組み込みが必要であると指摘しています。
調査データによると、企業全体にオーケストレーション機能を完全に導入した回答者のうち、89%がエージェント関連ソリューションの導入がROIの期待値に達した、あるいは上回ったと回答しました。実感している具体的な効果としては以下の項目が挙げられています。
- 従業員がより付加価値の高い業務に費やす時間の増加(51%)
- アプリケーション間の連携強化(47%)
- ビジネスワークフローの監視体制の改善(44%)
- 顧客対応力の向上(42%)
- 複雑なビジネスワークフローの自動化(37%)
今後12か月でエージェント活用が加速する見通し
今後12か月間において、回答者の36%がエージェントが企業のワークフローで重要な役割を果たすと予想しています。また、最も注力してAIを導入するワークフローの形式としては、52%が静的プロセスと動的プロセスを組み合わせたハイブリッドなワークフローと回答しました。
一方で、オーケストレーションが自社のワークフローに完全に組み込まれていると回答した組織は29%にとどまっています。
調査概要
- 調査対象:米国、英国、フランス、ドイツ、インド、シンガポールの6つの市場における、年間売上高10億米ドル以上(公共部門の組織を除く)かつ従業員数1,000名以上の企業の経営幹部およびIT実務者590名
- 調査手法:オンライン調査
- 調査期間:2026年5月25日から6月8日
本記事はUiPathの発表をもとに作成されています。
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