日本特殊陶業など3社、工場排出CO₂の分離回収・液化・販売実証へ
日本特殊陶業株式会社、株式会社日立プラントサービス、高圧ガス工業株式会社の3社は、工場から排出されるCO₂の分離回収・液化および販売に関する業務提携に向け、基本合意書を締結しました。日本特殊陶業の小牧工場において、2026年10月より実証試験を開始する予定です。従来は大気に放出されていたCO₂の回収・液化から輸送・販売・利活用に至る一貫したサプライチェーンおよび事業モデルの構築を目指します。
業務提携の目的と提携範囲
本提携は、工場などから排出されるCO₂を回収・液化・販売することで地域社会のCO₂排出削減に貢献し、3社における資源循環型ビジネスの拡大を図ることを目的としています。日本特殊陶業と日立プラントサービスが2025年5月から進めてきた共同実証試験の取り組みに、産業ガスの供給・販売網を持つ高圧ガス工業が新たに参画しました。
提携の範囲は以下の通りです。
- 日本国内におけるCO₂分離回収装置および液化CO₂製造モジュールの販売・導入・設置
- 液化CO₂の買取・輸送・販売(農業、工業、溶接、飲料向けグリーン炭酸など)
- CO₂排出源企業および利活用先企業への提案活動
3社は国内での装置の販売・導入・設置や、回収した液化CO₂の輸送・販売に加え、排出源企業や利用先企業への共同提案活動を展開します。今後はデジタル技術を活用した「グリーン価値」の証明や見える化などを通じ、GXの推進とカーボンニュートラルの実現に貢献する方針です。
各社が担う役割
本取り組みにおいて、3社はそれぞれの強みを生かして役割を分担します。
- 日本特殊陶業株式会社:CO₂分離回収装置の提供、酸素製造装置、ボイラーなどの設備調達、CO₂マネジメント
- 株式会社日立プラントサービス:CO₂液化装置の提供、エンジニアリングおよび導入・設置、CO₂マネジメント
- 高圧ガス工業株式会社:液化CO₂の買取、輸送、販売

実証試験と今後の事業展開ロードマップ
3社は、2026年10月より日本特殊陶業 小牧工場で実証試験を開始します。ボイラー排ガスから年間約300トン規模のCO₂回収・液化・販売を行い、システムの最適化と運用ノウハウの蓄積を進める計画です。
その後、2027年4月には年間約2,000トン規模を想定した商用提供の開始を目指しており、工場排ガスの地産地消型カーボンリサイクルモデルとして全国展開を進めていくとしています。
参画企業の概要
- 日本特殊陶業株式会社
代表者:社長 鈴木 啓司 本社:名古屋市東区 ウェブサイト:https://www.niterragroup.com/
- 株式会社日立プラントサービス
代表者:取締役社長 武藤 修 本社:東京都台東区 ウェブサイト:https://www.hitachi-hps.co.jp
- 高圧ガス工業株式会社
代表者:代表取締役社長 黒木 幹也 本社:大阪市北区 ウェブサイト:https://www.koatsugas.co.jp/
本記事は日本特殊陶業株式会社、株式会社日立プラントサービス、高圧ガス工業株式会社の発表をもとに作成しています。
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