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東京建物と東京不動産管理、複数ビルを遠隔管理する拠点BASE YNKを開設

東京建物株式会社とグループ会社の東京不動産管理株式会社は2026年9月16日、複数の建物を横断的に管理するビルメンテナンスセンター「BASE YNK(ベース インク)」を開設し、同日より実証運用を開始した。ビルメンテナンス業界が直面する人材不足や従事者の高齢化、ノウハウ継承などの課題に対応するため、複数の物件を遠隔管理する「群管理モデル」を採用する。開設時点では、八重洲・日本橋・京橋(YNK)エリアに所在する4物件を対象に効果や課題を検証する。

近年、働く環境への関心の高まりやBCP対応、建築費高騰に伴う既存建物の長期利用を背景に、オフィスビルの管理品質の維持・向上が重要視されている。一方で、公益社団法人全国ビルメンテナンス協会「ビルメンテナンス情報年鑑2026」(第56回実態調査結果)37ページによると、アンケートに回答した約9割の企業で「現場従業員が集まりにくい」点が悩みとして挙げられており、人材不足や高齢化、次世代の育成が課題となっている。

特に中小規模の建物では少人数で幅広い業務を担うことが多く、対応ノウハウが特定の担当者に留まる属人化や、業務習熟者の不在時における品質維持が課題となっていた。東京建物と東京不動産管理は、YNKエリアの建物情報と知見を集約してチームで共有・活用することで、これらの課題解決を目指す。

施設概要と管理対象物件

「BASE YNK」は、管理対象となる各物件の設備情報、警報、点検記録、対応履歴などを集約し、建物の状況確認や設備トラブルの初動対応にあたる拠点となる。

  • 施設名称:ビルメンテナンスセンター「BASE YNK」(読み:ベース インク)
  • 所在地:東京都中央区日本橋三丁目1番2号 NTA日本橋ビル B1階
  • 開設日:2026年9月16日
  • 管理対象物件:東京建物八重洲ビル、東京建物日本橋ビル、東京建物八重洲さくら通りビル、東京建物八重洲仲通りビル 計4物件(2026年9月16日時点)
  • 施設面積:177.44㎡
  • 施工会社:東京不動産管理株式会社(東京建物の連結子会社)

遠隔管理を支えるビル管理DX

本施設では、建物や担当者ごとに蓄積されていた情報をデータベース化し、チーム全体で共有するためのデジタル技術を導入している。

設備警報やエネルギーデータ、気象情報、緊急地震速報などを統合的に把握するダッシュボードには、特許出願中の独自システムを採用した。また、建物のデジタルモデル上で設備警報や不具合箇所を可視化する「3Dビューア」を導入し、点検履歴や修繕履歴と紐づけて状況把握を支援する。

さらに、過去の対応履歴やトラブル事例を検索できるAIチャットボット「ナレッジAI」を整備し、経験の浅い担当者の業務対応や学習を支援する。日常業務のデジタル化においては、株式会社THIRDが提供する建物管理クラウド「管理ロイド」を活用し、点検や検針、清掃報告などの情報共有やチェック機能を運用する。

働く環境の刷新と今後の展開

人材の採用・定着・育成に向け、施設内は従来の管理所のイメージを見直し、相談や情報共有がしやすい明るく清潔感のあるワークスペースとした。経験豊富な社員と経験の浅い社員がチームで知見を共有できる体制を整える。

東京建物グループは今後、YNKエリアでの実証運用を通じて管理体制やデジタル技術の活用方法を検証する。蓄積した知見をもとに、将来的には他エリアやグループ外物件への展開も視野に入れ、持続可能なビル管理モデルの確立を目指すとしている。

本記事は東京建物株式会社の発表をもとに作成。

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