Beer and Techと三菱地所、オフィスの緑化効果を実証する研究活動を開始
フラワーとグリーンのオンラインストア「HitoHana(ひとはな)」を運営する株式会社Beer and Techは、三菱地所株式会社と連携し、オフィスの緑化効果を日本のワーカーを対象に体系的に実証する研究活動「Green Value Lab(グリーン・バリュー・ラボ、以下GVL)」を発足しました。
植物のある空間に投資対効果という共通言語を与えることを目的とし、「測定」「設計」「維持・管理」「AI/DX」の4領域で研究を並行して進めます。
緑化の価値可視化とサプライチェーンDXを推進
Green Value Labは、「グリーンは、装飾ではなく、戦略投資である」という考えのもと、自然とのつながり(Biophilia/バイオフィリア)を経営の意思決定に耐えうる投資へと変えていく活動です。

活動の柱として、グリーンの価値を「植物が育つ環境の価値」「グリーンの普遍的な価値」「経営にとっての価値」の三層で捉えてデータ化し、投資対効果として定量的に示すことを掲げています。さらに、企画・設計・調達・施工・維持管理と分断されてきた業界構造に対し、研究の知見をAIや設計ツールに実装することで、発注までを一気通貫で完結できる環境の構築を目指します。
日本の職場環境や文化に適したエビデンスを検証
オフィスの緑化は長らく装飾として扱われてきましたが、賃料プレミアムや生産性向上、人的資本経営への対応といった観点から、経営課題の解決策として関心が高まっています。しかし、既存研究の大半は欧米で先行したものであり、国内の経営課題に直結するエビデンスが求められていました。
先行研究では緑の量が10〜15%前後で効果が最も高まり、増やしすぎると逆効果になることが示されていることから、GVLでは「少ない量でも設計の工夫によって同じ効果を出せるのではないか」という仮説を検証します。初年度は欧米で示された効果の再現性や設計指標「Green Value Score」の構築可能性を探るほか、東アジアの組織文化に精通するビジネス人類学者のDr. Yi Zhu氏を迎え、日本の職場文化におけるグリーンの意味や条件の解明に取り組みます。
異業種横断の体制とロードマップ
本取り組みは不動産、オフィス家具、センサー、海外研究機関などの異業種横断体制で運営されます。
- 主宰:HitoHana
- 実証フィールド:三菱地所株式会社
- 設計/デザイン:株式会社オカムラ、他(国内の大学などと学術研究面での連携を予定)
- AI/DX:株式会社マクニカ
- 維持・管理:日本特殊陶業株式会社
- 測定:robertson cooper(英国)、Dr. Yi Zhu氏(ビジネス人類学者)他
今後の展開として、2026年にエビデンス蓄積と三菱地所フィールドでの社会実装PoCを開始し、2027年にアセスメント連動サービスの提供と大型案件への導入を予定しています。2028年には「Green Value Score」による効果測定と設計者向けツールの提供、2029年から2030年にかけてAIによる設計支援や屋外・海外展開、業界標準指標化を目指す計画です。
東京都のプロジェクト採択とパートナー募集
本取り組みは、CIC Catalystが東京都より受託した「東京都グローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業(TIB CATAPULT)」において実施する「Global CityTech Bridge」の2026年度採択プロジェクトに選定されました。三菱地所を社会実装パートナーとし、成果は2027年2月に発表される予定です。
研究成果は業界に開くことを前提としており、不動産デベロッパー、ゼネコン・内装施工会社、設計事務所、大学・研究機関などの共同研究および実証フィールドのパートナー募集を行っています。
株式会社Beer and Tech 概要
- 代表者:森田 憲久
- 設立日:2014年8月1日
- 事業内容:フラワー&グリーンEC「HitoHana」、法人向け空間緑化サービス等の運営
- URL:https://www.beerandtech.com/
本記事は株式会社Beer and Techの発表をもとに作成されています。
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