アサヒテクノリサーチ、蒸気圧測定サービスの対応温度を最高250℃に拡大
株式会社アサヒテクノリサーチは2026年9月16日(水)、プラントエンジニアリング企業や化学メーカー向けに提供している「蒸気圧測定サービス(沸点法)」において、測定可能温度範囲を従来の最高200℃から最高250℃へと拡大しました。
これにより、文献値や物性データが不足しがちであった高沸点物質について実プロセス条件でのデータ取得が可能となり、新規素材開発や蒸留分離プロセスの精密化、省エネ設計に貢献するとしています。
測定温度拡大の背景
近年、新素材開発が進む中で、プラント建設や設備改修の事前検討としてラボスケールでの基礎データ取得の重要性が高まっています。物質の沸点の違いを利用して成分を分離する蒸留では、設備の設計や運転条件の決定に対象物質の蒸気圧データやアントワン定数が不可欠です。
一方、電子材料や機能性樹脂、医薬中間体などの分野では、分子量が大きく沸点の高い化合物の利用が広がっています。これらは新規物質ゆえに文献値が存在しないことが多く、実プロセスの条件が既存データの範囲外となるケースも見られます。同社は、研究開発やプロセス設計の現場から寄せられた高温帯での蒸気圧測定への要望を受け、耐圧・耐熱部材の選定を含めて測定装置の設計を見直し、高温・高圧下での安全性を確保した上で最高250℃までの受託分析体制を整えました。
蒸気圧測定サービスの特徴
同サービスの主な特徴は以下の通りです。

- 最高250℃・1.33 kPa~大気圧に対応:測定上限を従来の最高200℃から50℃引き上げ、減圧域から大気圧までの幅広い条件で実際の蒸留運転条件に近いデータを取得可能です。
- 安全性を確保した装置設計:高温条件下での安全性を確認した上でサービス化しています。
- 静置法と沸点法の2方式を使い分け:熱履歴に弱い物質や高粘度の物質向けの「静置法」と、所定圧力における沸点を測定して蒸気圧曲線を作成する「沸点法」(融点70℃程度までの常温固体物質にも対応)を対象物質の性状に応じて選定します。
- 蒸留設計まで一貫した受託体制:蒸気圧測定に加え、気液平衡測定、実段数測定、精密蒸留試験まで自社設備で対応し、グループ会社と連携したプロセス検討やガラス設備導入までサポートします。
高沸点物質や新規物質のプロセス設計において、高温域の蒸気圧データが不足していると、必要以上の加熱による熱分解や変質を招いたり、安全側に運転条件を設定することでエネルギーを余分に消費したりする課題がありました。最高250℃までの蒸気圧を実測できる体制により、対象物質に適した温度と圧力の組み合わせを検討しやすくなり、品質劣化リスクを抑えた効率的な蒸留・減圧蒸留プロセスの条件検討を支援するとしています。
株式会社アサヒテクノリサーチ 会社概要
- 代表者:代表取締役社長 伴丈 修
- 設立:1989年5月
- 所在地:広島県大竹市晴海2丁目10-54
- 企業URL:https://agi-atr.com/
- 事業内容:環境測定・分析(水質、土壌、廃棄物、アスベスト)、医薬品製造用水の品質試験、品質調査(RoHS・ELV、材料分析)、技術開発
本記事は株式会社アサヒテクノリサーチの発表をもとに作成しました。
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