生成AIで補助金申請を効率化「補助金Express」

東京大学出身・在学中のAI研究者らが集まり、技術の社会実装をテーマに活動する東大発AIスタートアップ、株式会社2WINSは、生成AI技術を活用した補助金申請支援サービス「補助金Express」が、小規模事業者持続化補助金に完全対応したことを発表した。

補助金Expressは、最先端のAI技術、専門家の知見、そして過去の事業計画書データを融合させた「AI補助金申請プラットフォーム」だ。このプラットフォームは、申請書類の執筆から共有、提出に至るまでの一連の作業をワンストップでサポートし、申請プロセス全体にかかる時間を90%削減するという。

本サービスの目標は、補助金を真に必要とする中小企業・小規模事業者が、今よりも円滑に補助金を活用するための「社会的基盤」となることだ。補助金Expressは、単なる効率化ツールを超えて、補助金業界全体のDXを推進し、より多くの事業者が補助金制度を活用できる社会を目指している。

主な機能としては、専門家の知見と過去データを学習したAIによる書類作成の半自動化、作成中の計画書を社内チームや社外コンサルタントとシステム上で簡単に共有できる機能、事務局指定の電子申請画面(Jgrants)に完全対応した電子申請の効率化などがある。

現在、「補助金Express」は小規模事業者持続化補助金とものづくり補助金の2種類の補助金に対応しているが、2024年8月9日時点で、ものづくり補助金は長期間公募が実施されていないため、該当するサポート機能の提供を一時停止しているとのことだ。

利用者のメリットとしては、申請経験の少ない方でも申請のハードルを最小化できること、AIが事業者のイメージを効果的かつスムーズに言語化してくれること、専門家のアドバイスと併用することでより質の高い申請が可能になること、申請プロセス全体の時間と労力を大幅に削減できることなどが挙げられる。

また、支援機関にとっても、優れたノウハウと多くの採択実績を持つ支援者ほどAIによる業務効率化の恩恵が大きく、これまでの支援フローや計画書作成フローを変更することなく、80-90%の「作業のための時間」を削減可能だという。

今後、補助金Expressは、対応できる補助金の拡大、サポート業務の拡充、ユーザーインターフェースの改善、専門家との連携強化に努め、補助金を活用したい事業者や、事業者を支援する専門家のパートナーとなれるようなDXプラットフォームを目指していくという。

valvix

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