TDSCとエムジー、衛星回線を利用した遠方監視設備の接続検証を実施
株式会社TD衛星通信システムは、株式会社エムジー製テレメータ「D3シリーズ」用IP通信カード(形式:D3-IP1)と、自社が提供する法人向け衛星ブロードバンドサービス「PLANET-BB」の接続検証を実施しました。検証環境における通信試験の結果、2029年3月31日にサービス終了が予定されているNTTアナログ専用線の代替手段として、衛星回線を利用した通信が可能であることが確認されました。これにより、光回線や携帯電話回線の利用が難しい水道施設や河川監視設備などにおいて、通信回線の選択肢として活用できる可能性が示されています。
NTT東日本・西日本のアナログ専用サービスは、2024年3月末で新規受付を終了しており、2029年3月31日にサービス提供を終了する予定となっています。
全国の自治体やインフラ事業者では、水道施設、河川監視設備、ポンプ設備などの遠方監視制御(テレメータ)にアナログ専用線が長年利用されてきたため、サービス終了に伴う後継回線への移行が求められています。しかし、山間部や郊外に設置された設備では、光回線の敷設コストの高さや携帯電話回線の不安定さ、大規模な工事が必要になるといった課題があり、IP化への移行が困難な設備が存在しています。今回の検証は、こうした課題への対応策の一つとして実施されました。

接続検証で確認された成果
今回の検証では、エムジー製テレメータD3シリーズにIP通信カード(形式:D3-IP1)を組み込み、PLANET-BB経由で対向局との通信が行われました。その結果、既存のテレメータ設備を活用しながら、アナログ専用線から衛星回線へ移行できる可能性が確認されました。

性能面においては、接点入力から対向局の接点出力までの応答時間が平均約2秒、通信時の消費帯域が平均2.4Kbpsとなり、水道施設の水位監視や河川監視設備の観測データ収集、設備状態監視といった用途に必要な通信を行えることが示されました。なお、本検証結果はエムジーが発行する技術情報誌「MGTrend2026年10月号 ネットワーク機器 組合せ体験レポート 第11回」および関連カタログへ掲載されています。
利用料金の目安とサービス特長
今回の検証で使用されたミニマムプランは、契約通信速度1Kbpsの場合、月額15,000円(税別)から利用可能です。内訳および条件は以下の通りです。
- 衛星通信区間:月額2,000円/1Kbps(税別)
- 光回線区間(インターネット〜お客様センター側):月額13,000円(税別)
- プロバイダ費用およびルータ運用保守費用を含む
- 別途初期費用が発生
- 通信速度に応じて料金は変動(今回の検証では4Kbpsの通信帯域で試験を実施)
ミニマムプランは帯域保証型となっており、VPNや24時間365日死活監視サービスが標準で提供されます。
関連企業概要
株式会社TD衛星通信システムは、東京都千代田区神田佐久間町4丁目16 パルK2ビル3Fに事業本部、広島県広島市安佐南区緑井4丁目22-25に本社を置き、代表取締役を桑原 弘明が務める2018年6月設立の企業です。静止衛星を利用した法人向け衛星ブロードバンドサービス「PLANET-BB」の提供などを手がけています。
株式会社エムジーは、大阪市中央区今橋2丁目5番8号 トレードピア淀屋橋 13階に本社を置き、代表取締役を宮道 三郎が務めています。計装用信号変換器や電子機器専用避雷器、遠隔測定・多重伝送・自動制御用等の各種電子機器、その他ネットワーク計装用各種電子機器の製造販売を行っています。
本記事は株式会社TD衛星通信システムの発表をもとに作成されています。
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