株式会社エージェンテックは、東武鉄道株式会社に360度パノラマVRを活用したコンテンツ管理ソリューション「ABook360」を導入した。ABook360は、同社のドキュメント管理ソリューション「ABookBiz」に360度パノラマVR機能を追加したものだ。

東武鉄道では、まずABookBizを導入し、規程類や通達類などをペーパーレス化することで、運転士や車掌の紙資料携行の負担を軽減した。仕業表やお客様案内に必要な資料、異常時の対応マニュアルなどがタブレット端末に集約され、緊急時にも必要な情報にすぐアクセスできるようになり、業務効率化が図られている。

ABookBizの特長は、ノーコードで簡単にコンテンツを作成できる編集機能だ。使いやすいダッシュボード画面を作成でき、誰でも直感的に扱える資料が完成する。また、グループやユーザー、使用端末などの詳細な管理が可能で、乗務管区ごとに表示するページを管理し、各区の実情に即したページを独自で作成することもできる。

さらに、ABook360を導入したことで、車両内部をVRで端末に表示し、情報共有と乗務員への車両教育に利用している。360度VR空間に車両を再現し機器の確認などができるため、実際に現場に赴く必要がなくなり、業務の時間短縮にも一役買っている。

ABook360の特性を生かし、合成音声ファイルを使った多言語車内放送も行なっている。乗務員全員が同じ案内放送をできるようになり、外国人のお客様にも案内できる放送を自動で流すことが可能になった。

紙資料のペーパーレス化・デジタル化だけにとどまらず、様々な業務が効率化され変革した。ABookBizとABook360は、東武鉄道のDX実現に貢献している。