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ON THE TRIP成瀬氏が観光アワードの審査員に就任 富山県のL’évoが最高賞

グローバルビジネス誌『Forbes JAPAN』とJ-CAT株式会社が共催する観光アワード「Destinations of the Year 2026」のアドバイザリーボードに、東京都港区に本社を置く株式会社ON THE TRIPの代表・成瀬勇輝氏が就任した。全国200を超える候補から「The 30 Collection」を選出する審査に携わり、8月6日には東京ステーションホテルにて受賞事業者の表彰式が開催された。

観光産業の質的転換を目指す「Destinations of the Year 2026」

「Destinations of the Year 2026」は、数や価格を競う「消費される観光」から文化と経済が循環する観光の推進を目指し、本年創設されたアワードである。地域の伝統、工芸、食、自然、アートなどの高付加価値な体験を提供する事業者を対象に、「体験がデスティネーションになる」という視点で選考が行われた。

最高賞「THE ICON」には富山県のL’évoが選ばれたほか、「Future Forward」「Local Identity」「Circular Business」「Social Sustainability」の部門賞と特別賞が決定した。

4つの審査基準に基づくアドバイザリーボードの選考

アドバイザリーボードは、単なる集客力や話題性ではなく、地域に根ざした体験価値の創出と持続可能な発展への貢献を重視して選出を行った。審査基準には以下の4点が掲げられている。

  • 01|文化の進化性 文化を現代的に再解釈し、未来へと接続する思想や取り組みがあるか。
  • 02|地域固有性 その土地ならではの資源、文脈、歴史、物語と深く結びついているか。
  • 03|循環型のビジネスモデル 事業として成立しているだけでなく、地域文化や担い手への再投資が可能な構造を有しているか。
  • 04|持続可能性(社会・地域との関係)  地域還元、人材育成、環境配慮など、長期的な視点に基づいた取り組みが行われているか。

審査を担当したアドバイザリーボードのメンバーは以下の通りである。

  • 岡雄大|Staple 代表取締役
  • ジョアンナ・カウェッキ|アラ・チャンプ・マガジン ファウンダー/チャンプ・クリエイティブ代表
  • 永原聡子|Deneb代表取締役
  • 成瀬勇輝|株式会社 on the trip 代表取締役
  • 牧野雄作|J-CAT執行役員/President
  • 宮田裕章|慶応義塾大学医学部教授
  • 渡邉賢一|ナラティビスト / 価値デザイナー

体験と宿泊の融合と文化の継承

成瀬氏は選考を振り返り、オーベルジュや工芸体験後の宿泊、酒蔵や特別なツアーと宿泊がセットになったものなど、体験と宿泊がひとつになった場所が増加していると指摘する。

「そこにしかないオリジナルな物語のある体験が地域と結びつき、一過性の体験に終わらない。そうやって受け継がれていく場所が、文化になっていくのだと思います」とコメントしている。

音声ガイドによる観光DXと収益シェアモデル

2016年の創業以来、「あらゆる旅先を博物館化する」を掲げる株式会社ON THE TRIPは、全国の寺社・美術館・国立公園・芸術祭などの公式音声ガイドを制作してきた。文化施設向けには、ガイドを含めた入館料を再設計し、収益を施設と分かち合うシェアモデルを展開している。

同社は現在、オーディオガイドで観光のDX化を希望する施設や自治体を募集している。制作費を無料とするモデルでは、多言語(英語、中国語)の音声・テキスト制作や各種ツールのデザイン、WEB制作などを無償で行い、改定した入館料の差額収益を施設とシェアする仕組みを提供する。詳細は案内ページに掲載されている。

https://on-the-trip.com/news/62/

本記事は株式会社ON THE TRIPの発表をもとに作成。

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