福島で高校生がごみ拾い競う、スポGOMI甲子園県大会開催

一般社団法人ソーシャルスポーツファウンデーションは2024年7月20日、いわき市岩間海岸にて『スポGOMI甲子園2024・福島県大会』を開催した。本大会は、日本財団が推進する海洋ごみ対策事業「海と日本プロジェクト・CHANGE FOR THE BLUE」の一環として実施されたもので、3人1組のチームを結成した県内12校の高校生45チーム134人が参加。60分間で規定エリア内のごみを拾い、その質と量をポイントで競い合った。

灼熱の炎天下の中での開催となったが、参加した高校生たちは事前の作戦タイムで熱心に戦略を立て、競技に臨んだ。競技終了後の審査の結果、見事優勝に輝いたのはいわき総合高校の「これが塚本愁(俺らの)最高地点だ‼」チーム。23.72kgのごみを回収し、5161.5ポイントを獲得した。同チームは昨年度の福島県大会でも優勝しており、2年連続の栄冠に輝いた。また、いわき総合高校としては3連覇を達成する快挙となった。同チームは12月に東京都内で開催予定の「スポGOMI甲子園2024全国大会」に福島県代表として出場し、全国優勝を目指す。

大会当日は、一見きれいに見える岩間海岸でも多くのポイ捨てごみが散乱していることが明らかになり、参加者全員で170.12kgものごみを回収した。また、参加者の中にはオリジナルアイテムを身に着けて競技に臨む学生の姿も見られ、海洋ごみ問題への意識の高さがうかがえた。オリジナルアイテム賞には、初参加の郡山女子大学附属高校「日本たんぽぽ連名」チームが選ばれた。

大会に参加した高校生からは「優勝できてめちゃくちゃ嬉しい!海岸にはごみがたくさんあることに危機感を感じた。全国大会も勝つぞ!」といったコメントが聞かれた。主催者側は、こうした高校生の声に後押しされ、今後もスポGOMI甲子園を通じて海洋ごみ問題への関心を高め、問題解決に貢献していきたいとしている。