防爆IoTゲートウェイ、中村電機とメカトラックスが共同開発

防爆機器メーカーの中村電機製作所と産業向けラズパイ組込機器のメカトラックスが共同開発した、防爆エリアで使用可能なラズベリーパイベースの防爆IoTゲートウェイ「NGATE-1」が、「第50回プラントメンテナンスショー」で発表された。

「NGATE-1」は、可燃性ガス・蒸気が空気と混合して爆発に達する恐れのある場所(防爆エリア)でも使用可能なIoTゲートウェイだ。LTE・WiFi・Bluetooth等の無線接続ならびにLAN・各種シリアル・アナログ等の有線接続に対応し、国際的な防爆検定もパスしている。

NGATE-1の使用イメージ

1946年創業の中村電機製作所は防爆専業メーカーとして豊富な実績を有しており、国内外の化学工場や石油プラントなどに様々な防爆機器を納入している。一方、メカトラックスは2012年のラズベリーパイ販売直後から関連した周辺機器等をリリースしており、英ラズベリーパイ社から開発パートナー(Design Partner)認定を受けている国内唯一の企業だ。

両社は、今回の「NGATE-1」をはじめ、両社のテクノロジーを様々な産業の現場で活用してもらうことでデジタル活用環境整備を進め、情報通信市場の活性化と持続可能な情報化社会の進展に貢献していく方針だ。

「NGATE-1」の主な特長は、防爆エリア(Zone1、Zone2)での使用が可能なこと、4G(LTE)通信による幅広いエリアへの高速・安定のデータ転送、電源管理/死活監視機能による電源断時等の自動シャットダウン・復旧などだ。また、各種入出力に対応する豊富なオプションも用意されている。

防爆エリアでのIoT化ニーズは高まっているが、専用の防爆IoTゲートウェイはこれまでほとんどなかった。「NGATE-1」の登場により、防爆エリアでのデジタル化がより一層進むことが期待される。

<製品特長>

・防爆エリア(Zone1、Zone2)で使用可能
・4G(LTE)通信で幅広いエリアへ高速・安定のデータ転送
・電源管理/死活監視機能を搭載し、電源断時等の自動シャットダウン・復旧で安心
・各種入出力に対応する豊富なオプションをご用意

<製品仕様>

型式NGATE-1
防爆構造ExdIIB+H2 T4 Gb
検定合格番号NC10115X
保護構造IP66
設置場所ゾーン1、2
定格使用電圧AC100~240V
動作温度0℃~+50℃
寸法520(H)x 588(W) x 200(D)
質量約15kg
接続可能なセンサ(入力)RS232C/RS422/RS485 各1台(同時接続可)入力電圧0~5V 分解能24bit 4系統(アナログセンサ4-20mA4台)無線センサ 1台以上Wi-Fi2.4GHz(802.11 b/g/n)、Bluetooth5.0(BLE)、他
中継インターフェース出 力:LTEB1(2100MHz) / B3 (1800MHz) / B8 (900MHz) /    B26 (800MHz, B18/19)出 力:LAN 10/100/1000 Base-T入出力:USB2.0 Type A x 2(Bluetooth, Wi-Fiを使用する場合はそれぞれ1ポートを使用します)
CPUボードRaspberry Pi 4 Model B (RAM 2GB)
製作・販売株式会社中村電機製作所
valvix

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