イタリアの高級ファッションブランド、フェンディは、中国の建築スタジオ、MADアーキテクツとのコラボレーションによる新作バッグとスニーカーを発表した。フェンディは1925年にローマで創業し、長年にわたりデザイン、建築、ラグジュアリー、ファッションの分野で学際的な活動に貢献してきた。今回のコレクションは、アクセサリーおよびメンズウェアのアーティスティックディレクター、シルヴィア・フェンディが率いるファッションと建築の連携プロジェクトの一環として実現した。

MADアーキテクツは、建築家のマ・ヤンソンが2004年に設立した先駆的なスタジオで、北京、ロサンゼルス、ローマにオフィスを構えている。近代的な空間へのオーガニックなアプローチで知られ、新しいテクノロジーと素材、東洋的な自然観を組み合わせた独自のデザインを特徴としている。今回のコラボレーションでは、MADの曲線的な建築スタイルを反映した「ピーカブー アイシーユー」バッグと「フェンディ マッド」スニーカーが登場する。

「ピーカブー アイシーユー」バッグは、ニスをコーティングしたアルミニウムの輪郭を用いて脱構築されたファサードとハンドルが特徴。スムースレザーの表面は波のようなフォルムで分断され、バッグ全体に連続的な動きを生み出している。ブラックとグレーの2色展開で、価格は約128万円から145万円（税込み・予定価格）。

一方、「フェンディ マッド」スニーカーは、オーガニックなインジェクションソールとツートンカラーのバブルディテール、メタリックアクセントが特徴のスリップオンタイプ。人間工学的でミニマルなデザインが印象的だ。ダブグレー、ブラック、オフホワイトの3色展開で、価格は約18万円（税込み・予定価格）。

本コレクションは、9月上旬よりフェンディ公式オンラインストアと直営店で発売予定。ファッションと建築の垣根を越えた、革新的なコラボレーションに注目が集まる。