大日本印刷が江戸川区の「メタバース区役所」を支援
大日本印刷株式会社(DNP)は、東京都江戸川区と東京情報デザイン専門職大学(TID)が連携して取り組んでいる「メタバース区役所」プロジェクトに対して、インターネット上の仮想空間・メタバースでバーチャルな役所を開設し、生活者が各種サービスを利用できるようにするシステム「メタバース役所」を提供すると発表した。
DNPの「メタバース役所」は、同社が培った高度なセキュリティ技術を活かし、生活者のプライバシーに配慮した設計が施されている。このシステムの提供を通じて、DNPは自治体のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、生活者の来庁の負荷を省き、相談や事務手続きをスムーズにするなど、自治体が抱える多様な課題の解決を目指す。
江戸川区では、誰もが使いやすい「来庁不要の区役所」の実現を目指しており、DNPはこのシステムで同区の取り組みを支援する。2024年4月26日に開催された江戸川区「メタバース区役所」プロジェクトの発足式では、DNPの「メタバース役所」が発表会場として提供され、利便性の検証などが行われた。
DNPは、TIDの大舘隆司准教授と学術指導協定を締結し、「公共サービス・住民サービスにおけるメタバース活用」に注力している。この協定に基づき、DNPの「メタバース役所」を江戸川区「メタバース区役所」に提供し、教育機関との連携を深めることで、より高度な専門知識を習得し、システムの機能やコンテンツの高度化に取り組む方針だ。
今後、DNPは江戸川区とTIDが目指す誰もが使いやすい「メタバース区役所」の実現に向けて、「メタバース役所」の提供を通じた継続的な支援を進めていく予定だ。