ブロックチェーンで卒アルをデジタル化、NTT Digitalとマツモトが基本合意書を締結

株式会社NTT Digitalと卒業アルバム制作大手の株式会社マツモトは、ブロックチェーン技術を活用した児童・生徒向けの「新ホームルーム、卒業アルバム with scramberry(仮称)」の提供に向けて基本合意書を締結した。

マツモトは年間約7,000校の卒業アルバムを制作しており、業界内で高いシェアを持つ。近年では「変革」を掲げ、web3の可能性に着目し、卒業アルバムにブロックチェーン技術を掛け合わせた「デジタル卒アル」のプロジェクトを始動している。

両社は、本サービスを活用した実証実験を予定しており、モデル校と連携して取り組みを進めていく。また、ブロックチェーンをはじめとした最先端技術に未来を担う子どもたちが親しみ、楽しく学べる場を提供するとともに、学校現場における教員の負荷軽減による働き方改革の実現にも貢献したいとしている。

本サービスでは、ブロックチェーン技術を活用し、児童・生徒一人ひとりに「世界に一つだけの卒アル」を発行。進学・就職などで離ればなれになっても、スマホやタブレットを介して常にそばにある卒業アルバムとして、大事な友達や恩師との絆を紡ぐ「人間関係のハブ」となることをめざす。

また、写真データだけでなく、卒業証書や部活動の成果、ボランティア体験など、学生時代の活動履歴もNFT化して唯一無二の価値として蓄積することを通じ、学歴にとどまらない多様な個性を、子どもたちが表現・証明しやすいような社会に繋げていきたいとしている。

本サービスは、NTT Digitalが提供予定のサービス「scramberry WALLET for Business(仮称)」を導入したもの。scramberry WALLET for Businessは、NTT Digitalが提供する暗号資産やNFTを扱うことができるデジタルウォレットであるscramberry WALLETの各機能をAPIにて提供するサービスだ。