マレリ、FIMレーシング・モーターサイクル・ミュージアムに歴代ECUを提供
マレリは、一般公開されたFIMレーシング・モーターサイクル・ミュージアムと提携し、世界有数の二輪レース選手権向けに開発してきた電子制御ユニット(ECU)の数々を提供しました。
常設展示の一環として設けられたマレリの展示コーナーでは、現代のモーターサイクル・レースの発展を支えてきた電子制御技術の役割に焦点を当てるとともに、長年にわたる同社のモータースポーツへの取り組みを紹介しています。
40台を超える公式レース車両が集うFIMの新ミュージアム
スイス・ミエにある国際モーターサイクリズム連盟(FIM: Fédération Internationale de Motocyclisme)によって設立されたレーシング・モーターサイクル・ミュージアム(RMM)には、黎明期の名車から最新マシンまで40台を超える公式レース車両が展示されています。
来館者は、「サーキットレース」「モトクロス」「エンデューロ」「ラリー」「トライアル」「トラックレース」「電動バイク」の7競技を含む9つのテーマゾーンを巡りながら、モーターサイクル・レースの歴史を体験できます。展示は「Heroes(英雄たち)」「Technologies(技術)」「From Race to Road(レースから公道へ)」という3つの柱で構成されており、サーキットでの勝利を支えてきた技術革新や装備、エンジニアリングの進歩にもスポットライトを当てています。
電子制御の役割を伝える専用展示と体験型コーナー
ミュージアム内のマレリ展示エリアは「Everything is Detectable – Electronics(すべては検知可能 ― エレクトロニクス)」と題され、同社が開発してきた象徴的なエンジン制御ユニットが紹介されています。来館者がサーキット走行を疑似体験できるインタラクティブ・コーナーも設置され、制御ユニットの働きと車両挙動の関係を視覚的に理解できるグラフィック展示のほか、デジタル・ダッシュボードを通じて技術的特徴や各選手権の歴史的写真を閲覧できます。
マレリでモータースポーツの責任者を務めるリッカルド・デ・フィリッピは、FIMとの協力を光栄とし、電子制御技術とイノベーションがレースの舞台裏で果たしてきた重要な役割を広く伝えられる喜びを表明しています。また、FIM マーケティング&デジタル・ディレクターのファビオ・ムネル氏は、高度な電子制御技術がFIM世界選手権におけるパフォーマンスや安全性、イノベーションにどう貢献しているかを来館者に知ってもらえると語っています。
技術進化のタイムラインを構成する歴代ECU
展示されるECUは、技術進化のタイムラインとして以下の製品群で構成されています。
- MVL4 ECU:2000年代初頭に登場し、複数のプロセッサを採用した初のモデルとしてトラクション・コントロールやアンチ・ウイリー、エンジン・ブレーキ制御、電子スロットル制御(Drive-by-Wire)を実現
- AGO-340:エンジンと車両制御を統合した超小型ECUで、2014年から2023年までMotoGPで採用された製品
- REX-140:デュアル-コア・マイクロ・コントローラを搭載し、Moto2や耐久レース、特別シリーズに適したコンパクトかつコスト効率に優れたECU
- REX-120:過酷なオフロード環境向けに設計された兄弟モデルで、ダカール・ラリーをはじめ多数の選手権制覇に貢献
- BAZ-340 ECU:MotoGPで10年以上にわたり蓄積された開発成果を基盤に2023年から採用され、演算性能が大幅に強化された最新世代モデル
マレリは自動車業界のグローバルなモビリティ・テクノロジー・サプライヤーです。
- 従業員数:全世界に約40,000人
- 拠点:アジア、アメリカ、ヨーロッパ、アフリカに150以上の施設と研究開発センター
本記事はマレリが2026年9月10日に発表したプレスリリースをもとに作成しました。




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