KikuviがAIエージェント実行基盤Subako.AIの正式提供を開始
株式会社Kikuviは、自社プロダクトの中で顧客にAIエージェントを提供するためのクラウド基盤「Subako.AI」の正式提供を、2026年9月10日(木)に開始しました。あわせて、コマンドラインツール(CLI)とAPI、開発者向けドキュメント(https://docs.subako.ai)を公開し、公式サイト(https://subako.ai/ja)を製品サイトとして刷新しています。
実行基盤を統合しプロダクトへの組み込みを効率化
AIエージェントの利用形態が、汎用チャットへの指示からサービス内への組み込みへと移行するなか、エージェントが処理を完了するにはモデルの外側に実行環境が必要となります。処理の継続実行や再接続、コードの安全な実行環境、認証情報の管理、手順や知識の再利用といった仕組みは推論APIに含まれておらず、プロダクトごとに各チームが構築・運用していました。

「Subako.AI」は、これら実行基盤をひとつのサービスとして提供します。制御(harness)、実行単位の管理(session)、コード実行環境(sandbox)、認証情報(vault)、知識と手順(skills)という5つの機能を統合し、自前で実行基盤を用意することなくエージェント機能をプロダクトに組み込める環境を整えています。運用の操作はコマンドラインツールから、プロダクトからの実行はAPIから行い、管理画面を設けずにスクリプトやCIに設定を置ける設計となっています。
「Subako.AI」は、開発者が自分で使う汎用エージェントではなく、プロダクトが顧客にエージェントを提供するための基盤として設計されています。主な特長は以下の通りです。
- 接続が切れても処理は完了まで実行され、経過を追記記録して最後の状態から再開可能
- 長時間実行の制御やコード実行環境など、必要な5つの機能をひとつのAPIで提供
- 利用するモデルは固定されず、稼働場所もクラウド、専有環境、自社環境から選択可能
セキュリティ面では、エージェントを動かすエンジンに渡す情報を利用可能なツールの名前・形式と一時的な認証情報のみに限定しています。外部ツールは個別に「許可」「承認が必要」「拒否」を設定でき、宣言のないものは既定で拒否されます。人の承認を待つ処理は資源を確保したまま待機せず承認後に再開するほか、認証情報は個別に暗号化保管され、操作記録は追記のみの監査ログに残ります。
活用シーンと今後の展開
「Subako.AI」上のエージェントは、ユーザーの操作や定期実行をきっかけに動作します。自社サービスの画面から依頼を受け、社内データや業務システムを横断して回答・分析・レポートを作成したり、依頼された作業そのものを完了させたりする体験を提供できます。自社で公開済みの外部ツール連携や、他のAIエージェント基盤向けの手順・知識もそのまま活用可能です。
同社Founding Engineerの柏 舜氏は、エージェント組み込みにおいて製品価値そのものではない実行環境の構築を引き受けるために開発した旨を述べています。また、Founder CEOの佐藤拳斗氏は、顧客体験の設計に時間を使えるよう実行基盤を引き受けていくとしています。
なお、2026年9月14日(月)には開発者向けハッカソン「Subako.AI Hackathon」を東京・渋谷(Plug and Play Japan)で開催予定です。定員30名・参加費無料で、Luma(https://luma.com/fccyqyha)にて申し込みを受け付けています。今後はハッカソン等を通じた組み込み事例の創出に加え、より短い記述で組み込めるSDKの提供も予定しています。
会社概要
- 会社名:株式会社Kikuvi
- 所在地:神奈川県鎌倉市
- 設立:2025年6月
- 代表者:Founder CEO 佐藤拳斗
- 事業内容:AIヒアリング・インタビューSaaS「Kikuvi」の開発・運営
- URL:https://kikuvi.com
本記事は株式会社Kikuviの発表をもとに作成されています。
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