Box、ChatGPTと連携し企業コンテンツに直接アクセスできる統合機能を発表
インテリジェントコンテンツ管理(ICM)プラットフォームを提供するBox, Inc.(NYSE: BOX、以下Box)は、ChatGPT上で企業コンテンツとAIを結び付ける取り組みを進めることを発表しました。この統合により、ユーザーはChatGPTから直接、Boxに保存されているビジネスコンテンツに安全にアクセスして活用できるようになります。Boxが提供するセキュリティ、アクセス権限、ガバナンスを維持しながら、企業のナレッジをシームレスに活用できる環境が提供されます。
ChatGPTとBoxの直接連携による業務効率化
企業内には文書やプレゼンテーション、契約書などの非構造化コンテンツにビジネスナレッジが蓄積されていますが、従来はAIで活用する際に手作業でのファイル検索やシステム間での移動が必要でした。
今回の統合により、ユーザーはBox上でアクセス権を持つコンテンツにChatGPTから直接接続できるようになります。コンテンツの管理やガバナンスはBox上で維持されたまま、利用を許可された情報にのみアクセスできる仕組みとなっています。
Boxの共同創業者兼CEOであるアーロン・レヴィ(Aaron Levie)は、AIとのやり取りの中心に適切なファイルと情報を置くことの重要性を指摘し、企業のナレッジをAI体験の一部とすることで業務遂行の新しい方法を開くとしています。また、OpenAIでパーソナライゼーションおよびコンテキスト担当プロダクトリードを務めるソンドラ・バットボルド(Sondra Batbold)氏も、情報発見から理解、アイデア創出、アクション実行までをひとつの流れの中で進められるようになると述べています。
この統合を通じて、ユーザーは以下の操作を実行できるようになります。
- Boxのフォルダ構造をたどり、ChatGPT上で直接コンテンツを閲覧、検索、選択、メンションして情報を探す
- チャットやプロジェクトで特定のファイルをコンテキストとして指定し、ソースファイルをプレビューしながらChatGPT上でBox Notesを直接編集する
- BoxのMCPサーバーを通じて対応ツールを活用し、コンテンツの参照、抽出、更新、作成を行う
業務の流れに応じた幅広いワークフローへの適用
本統合により、多様な職種における業務ワークフローへのコンテンツ活用が可能になります。
- 臨床研究者: 臨床試験プロトコルを@メンションし、研究報告書をコンテキストとして追加して調査結果を統合、リサーチブリーフを作成
- 法務担当者: 契約書やリーガルプレイブックなどを選択し、重要条項の特定やリスク評価、修正提案を行い契約レビューを効率化
- 財務アナリスト: レポートや予測、業績アップデートを取り込み、会話と並べてソースファイルを確認しながら四半期業績を分析
- 保険監査担当者: BoxのMCPサーバーを利用して保険証券や請求ファイルを安全に参照し、関連情報の抽出や不整合の特定、監査資料の更新を実施
- 制作マネージャー: 脚本やスケジュール、予算などの資料を取り込んで更新を抽出し、ChatGPT上で制作ブリーフを記載したBox Notesを直接編集
OpenAIとの協業関係の発展と提供形態
今回の発表は、BoxとOpenAIが築いてきたパートナーシップをさらに発展させるものです。Boxの利用者はすでにBox AIを通じてOpenAIの最新モデルを利用できるほか、開発者はOpenAIの開発者向けツールを用いてBoxコンテンツを扱うカスタムAIエージェントやアプリケーションを構築できます。
ChatGPTとのBox統合は、Boxの利用者および有料版ChatGPT Enterpriseの利用者向けに一般提供されます。
Boxについて
Box (NYSE: BOX)は、2005年に米国で設立されたインテリジェントコンテンツ管理(ICM)プラットフォームを提供する企業です。カリフォルニア州レッドウッドシティーに本社を置き、米国、ヨーロッパ、アジアに拠点を構えています。JLL、モルガン・スタンレーなどのグローバル企業のほか、日本国内では約23,000社および日経225の86%の企業で導入されています。
- 本社所在地: カリフォルニア州レッドウッドシティー
- 設立: 2005年(日本法人である株式会社 Box Japan は2013年設立)
- 非営利団体支援: Box.orgを通じて活動を展開
- 日本法人公式サイト: https://japan.box.com/
本記事はBox, Inc.が米国カリフォルニア州で現地時間2026年9月10日に発表したプレスリリースをもとに作成しました。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



