KAPOK JAPAN、サステナブル繊維開発で新時代へ

日本のファッションブランド、KAPOK JAPANが、木の実由来の素材「カポック」を用いた新時代のサステナブル繊維開発を開始すると発表しました。この取り組みは、生産者、消費者、地球環境の視点から、関わる全ての人々に寄り添ったモノづくりを目指すもので、2024年4月1日からマテリアル事業部を立ち上げ、カポックを中心とした植物由来×Tech素材開発に取り組むとのことです。

KAPOK JAPANは、東南アジアに自生する植物「カポック」を活用したファッションブランド、KAPOK KNOTを運営しています。カポックは従来、クッションや枕などに使われていましたが、KAPOK JAPANは繊維業界での活用が困難だったカポック素材を、ファッションとサステナビリティの交差点として見出し、2019年10月にKAPOK KNOTというブランドを生み出しました。

さらに、KAPOK JAPANは、カポックの研究開発パートナーシップとして5社とコンソーシアムを組み、資本業務提携を実施。サステナブルで機能的な素材の研究開発とブランド事業を通じて、誰もがゼロコストでサステナブルな選択肢を取り入れられる世界を実現し、さらなる事業拡大を目指すとしています。

このコンソーシアムには、繊維機械の株式会社梶製作所、化学研究の三晶株式会社、縫製の双葉商事株式会社、EC・AIの河野貴伸氏、ブランド作りの山崎大祐氏が参画。これらの企業と個人が一体となって、世界が解けていない難題である「サステナビリティとユーザーメリットを両立する新素材開発」に取り組むとのことです。

KAPOK JAPANの深井喜翔代表は、「私たちKAPOK JAPANは、海外からのお問い合わせが増えており、その理由を深掘りすると、「世界の繊維の中心がもう1度日本へ戻ってくる」と確信しました」と述べ、植物由来×Techで、機能的でありながら環境にも優しい「人にも地球にも優しいマテリアルテックカンパニー」へと進化していくと宣言しています。

KAPOK JAPANの取り組みは、繊維産業のサステナビリティとユーザーメリットを両立する新素材開発の可能性を示すもので、その進展に注目が集まっています。