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DM三井製糖が高齢者専門配食のシニアライフクリエイトの全株式取得を決定

DM三井製糖株式会社は2026年9月10日、高齢者専門宅配弁当「宅配クック123」などを展開する株式会社シニアライフクリエイトの全株式を取得することを決定した。シニアライフクリエイトは、全国約350のFC店舗を通じた在宅高齢者向け配食サービスや、高齢者施設向け食材卸事業「特助くん」などを展開している。DM三井グループが培ってきた栄養・健康領域の知見と食事提供機能を組み合わせ、病院や施設から在宅までをつなぐシニアニュートリション事業の拡充を目指すとしている。

医療・福祉領域の基盤を活かしたシニアニュートリション事業の拡大

DM三井製糖は、中期経営計画「DM三井グループ2.0 ~変革による価値創造、次の成長ステージへ~」において、砂糖事業で創出した経営資源を成長領域のライフ・エナジー事業へ戦略的に再配分する方針を掲げている。重点領域の一つであるシニアニュートリション領域では、グループ会社であるニュートリー株式会社(1963年設立)が中核を担い、病院や介護福祉施設向けに嚥下サポート食品や栄養素補給食品、流動食の開発・製造・販売を展開してきた。

今回の株式取得により、これまで医療・福祉領域で蓄積してきた専門性と事業基盤を病院や施設から在宅へと広げ、シニアニュートリション事業のさらなる拡大を目指す方針だ。

高齢化に伴う低栄養や退院後支援という社会課題への対応

日本では団塊ジュニア世代が65歳以上となる2040年に向け、さらなる高齢化が見込まれている。給食サービス現場では食材費の高騰や人手不足が課題となっているほか、国内の高齢入院患者を対象とした研究では約半数が「低栄養または低栄養リスク」の状態にあると報告されている。低栄養や活動量の低下はフレイルやADL(日常生活動作)の低下を招き、再入院や要介護化のリスクを高める要因となる。

こうした背景から、入院中から一人ひとりの状態に応じた栄養管理を行い、退院後も地域の中で継続的に支える仕組みの構築が重要視されている。

在宅接点と商品企画を組み合わせたシナジーの創出

2040年に向けて75歳以上の救急搬送は2020年比で36%増、85歳以上では75%増が見込まれる一方、入院病床数の減少も予想されている。シニアライフクリエイトは全国約350のFC店舗を通じて約11.5万人の在宅高齢者との接点を有している。

DM三井グループやニュートリーが持つ栄養療法の知見とシニアライフクリエイトの地域ネットワークを組み合わせることで、退院後も在宅で適切な栄養管理を継続できる支援体制づくりを目指す。また、医療現場の声を反映した商品開発や個々の病態に応じた栄養提案の充実を図り、医療・介護現場の負荷軽減や社会課題の解決に貢献していくとしている。

関連企業の概要

  • 株式会社シニアライフクリエイト
  • 所在地:東京都品川区勝島一丁目6番22号
  • 代表者:代表取締役社長 髙橋 洋
  • 設立:2023年8月3日
  • 資本金:50 百万円
  • 売上高:15,758 百万円(2026年2月期)
  • 主な事業:高齢者専門宅配弁当(宅配クック123:全国約350店舗)2026年6月末時点、高齢者施設向け食材卸事業(特助くん:取引先病院及び施設数約1,300)2026年6月末時点
  • DM三井製糖株式会社
  • 本店所在地:東京都港区芝五丁目26番16号
  • 代表者:代表取締役社長 森本 卓
  • 設立:1947年9月4日
  • 上場証券取引所:東京証券取引所プライム市場
  • 連結売上高:1,801 億円(2026年 3月期)
  • 主な事業:精製糖、砂糖関連商品及び機能性食品の製造・販売並びに不動産
  • 公式サイト:https://www.msdm-hd.com/

本記事はDM三井製糖株式会社の発表をもとに作成されています。なお、文中のデータは株式会社シニアライフクリエイト提供資料、国立社会保障・人口問題研究所「日本の将来推計人口(令和5年推計)」、Maeda K, et al. Nutrients. 2020;12(1):70.、厚生労働省「新たな地域医療構想を通じて目指すべき医療について」に基づきます。

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