災害時、断水中でも漏水箇所を早く見つけるために――大型水素式探索ガス造成機「HT-300」の開発を開始
グッドマン、災害復旧向け大型水素式探索ガス造成機「HT-300」の開発を開始

CATEGORY: テクノロジー
THE WHY HOW DO COMPANY株式会社の連結子会社である株式会社グッドマンは、災害復旧向け大型水素式探索ガス造成機「HT-300」の開発を開始しました。水圧がない断水時でも漏水箇所を特定できる独自技術を用いており、大口径の水道管へのガス充填時間を短縮することで、災害時の迅速な漏水調査を目指します。試作品の完成は2026年11月上旬を予定しています。

断水時でも調査可能な独自技術と開発の背景
大規模災害による水道管の損傷時、主流である音聴式の漏水調査は水圧が必要なため、断水した区間では調査を行えません。そのため、上流側から通水と調査を繰り返す必要があり、下流にある病院や避難所などの重要施設への復旧が遅れる要因となっていました。


グッドマンの「HTシリーズ」は、純水を電気分解して発生させた水素をトレーサーガスとして配管内に充填し、漏れ出たガスを検出して特定する独自技術を採用しています。純水を電気分解して現場で水素を発生させ、水道管・給水管等の漏水探索に用いるトレーサーガスを生成する機器としては国内唯一(※グッドマン調べ、2026年9月時点)です。ガスは水素濃度が4%未満となるよう制御され、燃焼・爆発下限濃度を下回る設計となっています。
現行最大機の約5倍となる毎分300Lを目標に大型化
現行の最大機種「HT-67」のガス発生量は毎分60Lですが、開発中の「HT-300」では約5倍となる毎分300Lのガス発生量を目標としています。
容積の大きい基幹管や配水管への充填時間を短縮し、通水を待たずに重要施設へつながる複数区間を並行して優先調査できるようにすることを目指します。
災害現場での使用を想定し、高圧ガスボンベを不要とする純水原料の設計や、電気自動車・発電機からの給電対応、所定圧力での自動停止や異常圧力時の安全弁などの安全設計が盛り込まれる予定です。
開発スケジュールと今後の展開
開発スケジュールは、2026年9月上旬の開発開始を経て、9月下旬に原型完成、10月上旬に試作品製作開始、11月上旬に試作品完成を予定しています。実用機は2027年初頭の販売開始を目標としています。
THE WHY HOW DO COMPANY株式会社のグループ企業である飯山土建株式会社の施工能力や自治体ネットワークを実証に活かすことも検討されています。また、法定耐用年数を超えた老朽管対策など、平時におけるインフラ維持管理への活用も見込まれています。
会社概要
株式会社グッドマン
- 所在地:神奈川県横浜市金沢区六浦東2-3-3
- 設立:1988年3月5日
- 代表者:代表取締役 大貫 公寛
- 事業内容:電気・通信・水道等のインフラ保守点検に用いられる測定機・探索機の輸入・販売、漏水探索機事業
- URL:https://www.goodman-inc.co.jp
THE WHY HOW DO COMPANY株式会社
- 所在地:東京都新宿区愛住町22 第3山田ビル
- 設立:2004年7月
- 代表者:代表取締役 亀田 信吾
- 上場市場:東京証券取引所スタンダード市場(証券コード:3823)
- 事業内容:「売却を前提としない人助け長期伴走型M&A」を軸としたグループ経営、ソリューション事業、建設・インフラ事業ほか
- URL:https://twhdc.co.jp
本記事はTHE WHY HOW DO COMPANY株式会社および株式会社グッドマンの発表をもとに作成しています。
ビジネスパーソンの課題解決と納得感にこだわるDellows News編集部。キャリア論からAI、健康法まで幅広い分野に対応し、複雑なテーマでも平易な言葉で丁寧に解説。読者が「明日から使える」知識やヒントを得られるよう、具体的な事例・データ・専門家の見解を交えて執筆。情報を整理し、納得感ある記事づくりを心がけています。



